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1980年と2017年、比喩される2人の女性シンガーソングライター
- 1970年代半ばに歌謡界にデビューして80年代を華やかに飾った歌手チャン・ドクは、国内初の女性シンガーソングライターとして挙げられる。女性音楽家の中で「天才」という飾りと「ミュージシャン」という称号が同時に付けられたのはおそらく彼女が初めてだろう。それだけだろうか。彼女はハイティーン俳優としても一時代を風靡した。最近で言えば、歌と演技を兼ね備えるマルチアイドルスターだったわけだ。
そして2017年には、チャン・ドクと自然になぞられるスターがIUだ。10代半ばに歌手としてデビューをしてスターダムに上がり、シンガーソングライターとしても実力を認められているという点、そして演技者としても大きくアピールしているという点など、その時代のチャン・ドクを連想させるものがある。10代という若い年齢でデビューをし、才能と実力で認められた2人の音楽は時代を超越する。
生前「ヒョニ・ワ・トギ」のマネージャーだった芸能制作者キム・チョルハン氏によって行われている謹呈プロジェクト、「ヒョニ・ワ・トギオマージュ」が実体を明らかにしながら最大の関心を集めている。そして彼女の代表曲である『私はあなたが好き あなたは私が好き』を誰が歌うのかという疑問は膨らみ続けている状態だ。いま2年にわたる大長征が『私はあなたが好き あなたは私が好き』の1曲の録音だけを残しているが、まだその歌の主人公は決まっていない。多数の音楽家たちが有力な候補に上がっている中で、大多数の音楽関係者とファンたちはIUが歌ってくれることに期待感を寄せている。そんな渦中で制作を引き受けたキム・チョルハン氏が突然末期がんの診断を受けて闘病中なため、切なさをより際立たせている。
最後の1曲、その曲の録音のみを終えれば時代を先駆けた天才音楽家に対する偉大な謹呈プロジェクトが完成する。その画竜点睛の瞬間を輝かせる音楽家、それがIUならばどうだろうか。考えただけでも胸が高鳴ることだろう。 - Citylife 第581号 | 入力 2017-06-04 05:20:08
