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キム・スヒョン「涙は『リアル』で苦労したことを思い出して突然」

    俳優キム・スヒョン(30)は、映画『リアル』(監督イ・サラン)に降り注ぐ酷評についてそれほど残念がってはいなかった。「難解だ」「複雑だ」「難しい」などの反応について、本人も初めて台本を見た時に理解できなかったため「その可能性もあると思う」と打ち明けた。

    「監督と映画について話を交わしたときに僕の思っていたことと違っていて、家に帰ってもう一度考えてみなければなりませんでした。このような作業を続けました。このような過程が新しくもあり、楽しくもありました。いろいろな反応が出てくるのは自然なことだと思います。観客が映画について多くのことを話してくれたらうれしいです(笑)」

    彼はVIP試写会で涙を見せたことについては「僕はいつも現場で末っ子だったのですが、今回は末っ子でははありませんでした。『兄さん』と初めて呼ばれたのですが、VIP試写会でも演出チーム、制作チームの末っ子たちが最前列に見えました。彼らが前で『兄さん、ファイト!』と叫んで応援してくれたのですが、突然、苦労したことが思い出されたのです」と再び涙を流した。

    『リアル』はアジア最大規模のカジノ、シエスタのオープンを控えめぐる2人の男チャン・テヨン(キム・スヒョン扮)の巨大な秘密と陰謀を描いた。ギャンブルや麻薬、セックス、暴力などの素材を一つに詰め込んだ。このような刺激的な素材が未知の領域と結合して夢幻的なものを超えて幻覚として作用する。キム・スヒョンが初めて手にした台本が怖かった理由だ。

    キム・スヒョンは、その台本に打ち勝つことから始めた。きわどく強烈な場面が持つ力に蚕食されないように気持ちを引き締めた。すでに1人2役という設定に心を奪われていたため、完成を目指して走った。作品で複数のキャラクターを演技するため、たくさん悩まなくてはいけなかったし、撮影の3カ月前からボクシングも学び、ダンスの振り付けも1カ月程度熟知しなければならなかった。撮影期間は6カ月だったが「体感では1年6カ月にはなりそうだ」と彼が話す理由だ。

    どうしてもキム・スヒョンは韓流スターであり、女性ファンたちの愛を受けていることから、きわどい情事シーンが心に引っかからなかったのだろうか。所属事務所も露出を嫌ったようだ。「実際に露出が負担になった」と告白した彼は、「しかし、俳優としての仕事を選択して表現する上で制約なしに演技したいという想いを守りたいと思いました。すでにこの作品に魅了されていたため、会社も僕の選択を尊重してくれたようです」と回想した。もちろん「情事シーンの撮影1カ月前からガタガタ震えました。その部分は可能な限り自分のアイデアを出さずににコンテに固執しようとしました」と笑った。

    劇中、リハビリセラピストであり、テヨンの恋人として出演するソルリとの呼吸については、「エネルギーがあふれていて現場を明るくする力を持ってます。キャラクターを分析する過程でたくさんの情熱を見せ、最初は驚いたりもしましたが、刺激を受けたりもしました」とし「個人的にはソルリが演じたソン・ユファの声が素敵でした。魅力的な俳優です。もちろん、ルックスも美しくきれいに映りました」と満足した。それとともに「露出シーンでは『お腹に力を入れておかないと』と思っていたらソルリもそうだったようで、『力を入れ過ぎて息が出来ないほどだ』と思っていたら隣でソルリも息切れをしていました。無駄に見えるようなところで通じました」と笑った。
  • 毎日経済 スタートゥデイ チン・ヒョンチョル記者 / 写真=鼓舞ピクチャーズ | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-02 08:30:41