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イ・テファン、黄金色の未来を期待される俳優

    「僕たちが出演したドラマで僕らが演技するのですがとても不思議でした」

    黄金色の私の人生』は自己最高視聴率45.1%を記録して修了した。イ・テファンはドラマがこのように多くの愛を受けるとは予想できなかったという。

    「(視聴率に関して)まったく予想できませんでした。前作である『お父さんが変』が本当にうまくいき、俳優たちも負担はありましたが『やってみよう』と話しました。PDが『棚ぼたのあなた』を演出され、作家は『いとしのソヨン』を書かれていました。そんな作品に僕が出演するとは、怖くもあり責任感も感じました。最初は怖かったのですが後には少しずつ『どうせなら最善を尽くそう』と思ったんです」

    先月20日、ソウル江南区でイ・テファンと出会い、先日放送が終了したKBS2週末ドラマ『黄金色の私の人生』について話を交わした。

    『黄金色の私の人生』は土のスプーンを抜け出したい主人公ソ・ジアン(シン・ヘソン扮)に偽の身分上昇という人生のチートキーが生じたことから巻き起こる黄金色の人生体験記を描く世代不問の共感家族ドラマだ。イ・テファンはソ・ジアンの高校時代の友人でありDIY家具ショッピングモールを運営する青年実業家ソンウ・ヒョクを演じた。

    ある程度のプレッシャー、恐怖を抱いて開始したが、結果的に高い視聴率を記録して視聴者に愛されドラマ放送終了後にはグァムに4泊5日のご褒美旅行にも行ってきた。

    「ドラマが終わっても終わっていないような、何か不安があるのですが空を見て海風を受けたらヒーリングされました。(シン)ヒョンス兄さん、(ソ)ウンス、(シン)ヘソン姉さんとスカイダイビングをしたのですが本当にお勧めしたいです。バンジージャンプもできません。最初は簡単ではなかったのですがいざ飛び降りてみたら大丈夫でした。新しい世界を味わう気分です。その後(パク)シフ兄さんにも推薦しました。本当に旅行は久しぶりでしたが、インタビューが終わったら国内旅行にでも一度行ってみたいです」

    彼は作品の中で初恋相手であるソ・ジアン(シン・ヘソン扮)、ラブラインを作り出したソ・ジス(ソ・ウンス扮)と呼吸を合わせた。h段にも三人がプライベートで親交を深めて互いに頼れる存在となっている。

    「ヘソン姉さんは実は2014年『ナイショの恋していいですか!?』のときに助演として出演し、1、2場面しか同じシーンはありませんでしたが、当時会っています。気さくで人が良く、格好良いキャリアウーマンの雰囲気です。全員を気遣うことができる人物として記憶しています。姉さんが僕らのドラマに出演すると聞いたとき、とても嬉しかった。4年ぶりに会い、ぎこちなさもありましたが記憶しているか尋ねたところ知っていると話してくれました。すぐに親しくなりました。不思議なことに4年前の姿そのままでした。現場でスタッフ一人一人の名前を覚えて名前で呼び、遊んで疲れているだろうにエネルギーを与える姿が格好良かった。ウンスは僕の場合、同い年に初めて会いました。友達になろうと、一緒の場面も多いので議論し悩み相談をしながら親しくなりました。(シン・ヘソンとソ・ウンス)二人は羨ましいほどに仲が良いです。撮影中、ときどき疎外感を感じるほどでした(笑)。見ていて微笑ましかった、自然に三人でとても親しくなりました」

    三人が親しく過ごす姿を見るや、ドラマの中でラブラインを形成したソ・ウンスとは熱愛説が徐々に登場したりもした。先立ってのインタビューを通じてソ・ウンスは「絶対に違う」と断固として線を引いた。これに関してイ・テファンは「電話しないと」とテーブルを拳で叩く動作を取った後に笑った。

    「僕も絶対に違います。ふん。誤解されるかもしれませんが、僕の場合はウンスを8ヶ月間見てきて話もたくさんしました。ウンスが断固として話したように見えるかもしれませんが、文字だけ見てそう見えたんだと思います。僕も若い頃から冷たく少し気難しいのでチャットするときにも誤解を受けました。だから好きな特定キャラクターのスタンプを本当に良く使います(笑)」

    ドラマの中でソンウ・ヒョク(イ・テファン扮)は高校時代に木工班の授業を通じてソ・ジアンに一目ぼれした。その後初恋相手の彼女と出会うことになるが、彼女の双子の妹ソ・ジスとラブラインを形成する。

    「ジアンとの感情演技が短く残念というよりも、僕の立場からとても短く大変でした。ヒョクがジアンを好きだけれど、友情として好きでいることにし、一方では愛だったかもしれない。そうしていたらジスが見え始めた。むしろジアンと(感情演技が)もっと長ければヒョクの立場にオールインしてもっとしがみついたかもしれません。ジアンを手放すことでヒョクがジアンとジスの間でさらにつらくなったと思います。だから小さな悩みを話せば、ジアンとジスにどう接するのか、いつも綱渡りをしました。片側にだけよくしても冷たく見えたりジアンに持っていた気持ちが偽物になってしまいますから。ジスが嫌でも引き離してはいけないんです。綱渡り演技が大変でした。二人の女優に頼りながら『こんな台詞を言うときジアンとジスの立場ではどう感じるか?』を質問しました。今回の作品はPD、作家にも感謝していますが何よりも二人の女優にとても頼りました」

    初恋を忘れることができないキャラクターを演じ、彼もまた初恋を思い出さなかっただろうか。さらには初恋相手に対する記憶を思い出して演技しなかったのだろうか。

    「メロに少し弱く怖くもありました。初恋に対するものも確実にあるわけではなく。ヒョクが少し理性的なこともあるようで人を長く見ます。まだ『この人が自分の人』だという経験を出来ていないためかもしれませんが、好きでも長く観察した後に確信があれば交際する性格です。実際それもすこし大変でした。不良だったヒョクが青年事業家として生きる土台となるきっかけになったソ・ジアンと10年ぶりに会ったというそんな部分において感情がどう感じられ、ヒョクがどれだけ嬉しかったか分かりますが正確に移入がうまくできず想像して演技しました。実際僕は初恋がないためか、恋愛や愛に対してより慎重です。瞬間の感情でもしかしたら好きな人を失うかもと…ともすれば利己的かもしれませんが、僕の人間にしたい。そんな麺でドラマの中で別れたソヒョン(イ・ダイン扮)、ジヒョ(シン・ヒョンス扮)に共感できます」

    『黄金色の私の人生』で8ヶ月間の旅程を終えたイ・テファン。2016年から放送されたMBC週末ドラマ『江南ロマン・ストリート( お父様、私がお世話します)』を通じて50部作に朝鮮した経験がある程度助けになったのではないか。

    「二つありました。『出演してよかった』というものがあり、その前に悩みもあったのが、50部作をして初めて重要なキャラクターを引き連れていかねばならないという負担もありました。ミニウェブドラマに出演し50部作に出演したときにとても疲れたこともあり、また『黄金色の私の人生』のオファーが来てうまくいきそうなときにその記憶が思い出されて怖くなり『また出来るだろうか?』という考えになりました。『中間で耐えられなかったらどうしよう』というほど怖かったのですが、PDが本当に信頼できたんです。何か導いてくださるように思えました。また『江南ロマン・ストリート』を経験しコンディションを調整する方法も見に付け分かっていたので、体力的につらいことはありませんでした。ただ、7ヶ月間撮影した『江南ロマン・ストリート』が終わったときにとても空しかったんです」

    21歳から30代の役を演じてきた彼は今の自分が出来る初々しい20代の役割をもう少し演じたいと笑った。

    「少し恥ずかしい話ですがまだ30代の重い役割にしっかり共感できず、雰囲気も分からずたくさん真似しています。以前に『ナイショの恋していいですか!?』を撮影した当時は高校を卒業して1~2年しか経っておらず一番共感できませんでした。年齢を無視することはできないようです。今の年齢に合う20代前中盤の役割を演じればもっと共感し演技できると思います」

    2013年ウェブドラマ『放課後のくじ引き』でデビュー、『ナイショの恋していいですか!?』(2014)、『傲慢と偏見』(2014)、『華政』(2015)、『帰ってきて、おじさん』(2016)、『W-ふたつの世界』(2016)、『江南ロマン・ストリート』など骨太い作品を通じて顔を知らせた彼は『黄金色の私の人生』を通じてお茶の間にしっかり印象を残した。それだけに今回の作品は彼の経歴において他ならぬ意味となるだろう。

    「もちろんドラマもうまくいき、視聴率が良いだけに気づいてくださる方々も多いです。そんなことも感謝しますが、そんなこととは別で僕という人間にたくさんの勇気を与えました。メロも怖く、男性的なキャラクターだけを演じたため感性がやわらかくなければいけないのに固くなっていました。ともすれば今回の作品を通じて柔軟になり、次の作品に対する欲心がたくさん生じました。既存の『足長おじさん』のようなキャラクターが気持ちが楽だったとすれば、これからは直接的だったり明るい、感情を正直に表すキャラクターを演じてみたいです。僕の俳優人生においてターニングポイントになったと思います。勇気を持つ段階です」
  • シックニュース チェ・ジョンウン記者 / 写真=クォン・グァンイル記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-04-15 11:45:00