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韓「モデルナ」枯渇、深刻化…アストラゼネカで代替接種か


    米国モデルナ社のコロナ19ワクチン供給の縮小が既定事実化されて、国内のワクチン需給全般に赤信号が灯った。当初は年内に4000万回分の導入が予定された米ノヴァヴァックス製ワクチンに対する米国の使用承認が第4四半期に延期されたなかで、モデルナさえも国内供給が難しいとされてワクチン不足の懸念が高まっている。

    政府はモデルナ製ワクチンの供給支障も、他種類のワクチンで補完できるという立場だ。鄭銀敬(チョン・ウンギョン)コロナ19予防接種対応推進団団長(疾病管理庁長)は9日、ブリーフィングで「モデルナワクチンの供給支障で政府の接種目標達成も遅れるのではないか」という質問に、「8月の供給スケジュールは変更されるが、ファイザーとモデルナやヤンセン製ワクチンを含め、接種目標は滞りなく行われるだろう」と明らかにした。チョン庁長は「9月に国民の70%の1次接種、11月末の2回接種完了の目標は現在とどこおりなく進むだろうと判断している」と付け加えた。

    チョン庁長はモデルナワクチンの供給が不確実なだけに「状況に合わせてアストラゼネカ製コロナ19ワクチンの使用も検討するつもり」だとの見方も明らかにした。しかしアストラゼネカワクチンは流行の状況やワクチンの需給状況、そして「珍しい血栓症」などの異常反応を考慮して、予防接種専門委員会が50歳以上の接種を推奨しているだけに、盲目的に代替用として使用することは難しいようだ。

    問題はモデルナワクチンの供給がいつ正常化するのかという点だ。当初、政府は8月モデルナワクチンの個別契約で総915万回分を供給しようとした。これは7月に供給予定だったワクチン65万回分の生産支障で8月の供給が滞った物量に加え、当初は8月に供給を受けることになっていた850万回分を合わせたものだ。防疫当局によるとモデルナは去る6日、当初は8月中に予定していたワクチン850万回分を半分以下で供給すると政府に一方的に通知した。モデルナは生産に関連する実験室の問題を提示したが、具体的に何なのかは明らかにしなかった。

    モデルナワクチンはファイザーワクチンとは異なり供給予定が継続して変更され、物量が合わせられない問題が続いた。政府はそのたびに新しい目標を提示して論難を鎮めようとしたが、ワクチンに対する需給の信頼は回復していない。このことから政府推進団は「カン・ドテ保健福祉部2次官を代表とする公式代表団を派遣して、今回の供給遅延に対して強い遺憾を表する予定」だと強調した。

    一方、クォン・ドクチョル中央災難安全対策本部1次長は「(モデルナワクチンではなく)ファイザーの物量は滞りなく供給されている」とし、「9月のモデルナも最大限確保するように努力する」とした。推進団はいったん第3四半期の接種計画は支障なく行われると重ねて強調している。 50代の年齢層(1962~1971年生まれ)に対する第1次接種は、スケジュールにしたがって今月28日まで行われる。今月第3週(8月16~22日)に第1次接種を行う場合、地域によってはワクチンの種類が変わる見込みだ。ソウル・京畿・仁川など首都圏地域の委託医療機関ではファイザーワクチンを、その他の非首都圏地域の委託医療機関はモデルナワクチンで接種が行われる。
  • 毎日経済 | キム・シギュン記者 | 入力 2021-08-10 06:52:12