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ルーマニア、韓国にモデルナワクチン45万回分を寄付…なぜ?

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    ルーマニア政府は流通期限が差し迫った45万回分の米モデルナ製ワクチンを韓国に寄付することにしたと、ルーマニア国営通信アジェルプレスが21日に報道した。報道によると、ルーマニア政府は人道的次元で今回の支援を承認し、韓国政府の状況に合わせてワクチンの輸送日程が確定される予定だ。

    これに対し、韓国政府はルーマニアからのワクチン導入に関する協議が進んでいると明らかにして、報道内容を事実上認めた。「汎政府ワクチン導入タスクフォース」のある関係者はこの日、「韓国政府は米国からヤンセンワクチンの供与を受けたし、イスラエルとのワクチン交換など、主要国とワクチン協力を推進してきた」とし、「ルーマニアのもわが国の協力議論の対象国のひとつであり、これまで協議を進めてきた」と明らかにした。

    しかし欧州連合(EU)に属してはいるが、西欧諸国に比べて経済的および保健環境的に優れていないルーマニアが、気軽に韓国に残ったワクチンをなぜ提供することにしたのかはまだベールに包まれている。

    実際にルーマニアのコロナ19累積確定者は現在までに108万9189人で、死亡者は3万4379人にのぼる。 2次接種完了者の割合も人口比24.1%で、欧州内でそれほど高い方ではない。ルーマニアが確保しているコロナ19ワクチンを、自国民のために使用することも急がれる状況だ。

    また先だって先月、わが国はイスラエルから米ファイザー製ワクチン78万2000回分を受けた後、同じ量を9~11月に返納することにした「ワクチン交換(スワップ)」方式であるのかも確認されていない。このことから、表面上は寄付の形式を帯びているが裏面にどのような条件があるのか、政府がルーマニアからのモデルナ供給に関するスケジュールを発表しながら説明がともなうものと思われる。

    一部では、ルーマニアはEUに属していることから英国製のアストラゼネカワクチンの需給が円滑なうえに、国内ではモデルナよりもアストラゼネカを好む雰囲気のために、残ったモデルナワクチンを韓国に供与することにしたという説明もある。すでにルーマニアは今月初めにチュニジア、エジプト、アルバニア、ベトナムに130万個のアストラゼネカワクチンの寄付を発表した。先月にはアストラゼネカとファイザーが製造したワクチン10万個を、モルドバ共和国とグルジアに寄贈した。

    政府は最近、米国モデルナ社がわが国に供給することにしていたワクチンの量を半分以下に減らすやいなや、抗議のために米モデルナ社を訪問した。政府はこれまで「世界的にワクチンが不足している状況で、より安定した需給のためのワクチンスワップや海外供与など、さまざまな方法を講じている」と明らかにした。
  • 毎日経済 | キム・ビョンホ記者 | 入力 2021-08-21 20:17:52