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【韓国アンケート】恋人同士なのに上下関係？
結婚情報会社カヨンが未婚男女272人を対象にアンケート調査を実施
- 武侠小説の最高峰と称えられる金庸の最後の作品『鹿鼎記』の主人公の韋小寶は清王朝の皇帝と親しい関係でありながらも反清復明（清に反発し明を復活）の天地会の幹部でもある。これだけを見ても、どのような人物なのか見当がつく。武功を全く知らないくせに口先だけで生きているため武侠小説の主人公というには微妙なキャラクターだ。
それに相当な女好きだ。皇帝の妹である姫はもちろん、邪教教主の夫人まで欲しがった。そんな彼にも弱点がある。明王朝の崩壊の原因でもあった傾国美人、陣圓圓の娘の阿琪には何も言えなかった。阿琪がいくらいじめても彼女に対する渇望を断ち切れない。
陣圓圓の周りをうろつく武林の高段者もいる。陣圓圓が過ごす庵子（大きなお寺に付いた小さな寺）の庭園を手入れしながら遠くから彼女の姿を見ただけでも生きがいを感じる人物だ。武林の高段者が狂っていると嘲笑っても気にしない。彼を理解する人は阿琪に恋する韋小寶だけだ。
男女間の上下関係とはこういうことだ。天下の英雄豪傑、芸能界の大スターでも一度、恋に落ちるとやむを得ず「下の立場」に転落する。
こんな上下関係を未婚男女たちも感じているだろうか。結婚情報会社カヨンが未婚男女272人（男128人、女144人）を対象に実施したアンケート調査によると恋人同士にも上下関係は確かに存在する。恋人がなぜ上下関係になったのだろうか。男女とも好きな仲でも愛情の度合いに差があったり（41.2%）、性格（29%）、プライド（18%）、そしてまれに経済力（11.8%）によって上下関係になってしまう。
下の立場から見ると「一人で頑張る恋愛」（39.7%）のような気がするだろう。「いつでも自分だけ手放せば」（29.3%）終わる恋人関係、それでも恋人への渇望で支配されながらも維持しようと必死になる。
誰が見ても健康的な恋愛だとは言えない。実際にこの調査でも半分近い（49.3%）回答者が「健康的でない関係」と回答している。ただし「私がどんな状況なのかによって違う」と答えた人も35.3%と少なくなかった。10人に1人以上（15.4%）が「やむを得ない現象」と答えた点も注目に値する。
恋人間の上下関係は別れなくても解消できるだろうか。
同調査では「対話と理解」（51.8%）、「より多くの愛情」（29.8%）を与えれば、上下関係はなくなるだろうという楽観的な見方が多かった。上下関係の解消方法はないと断定した回答者はわずか2.2%しかいなかった。
そういえば韋小寶も結局、 阿琪を7人の奥さんのうち1人に迎え入れた。 - Lim, Chul | 入力 2021-08-21 00:00:00
