ニュース > スポーツ
「沈黙の暗殺者」朴仁妃（パク・インビ）、 LPGAの歴史を書く
- 「私がやったと信じられない。メジャー3連覇という夢が現実になった。パティ・バーグ、アニカ・ソレンスタムなどの伝説的なゴルファーのように名前を上げることになって光栄だ」。
< 朴仁妃がつくったLPGA珍記録 >
なかなか感情を表わさず「沈黙の暗殺者」というニックネームまで持っている朴仁妃（パク・インビ、27・KB金融グループ）は、KPMGウィメンズPGAチャンピオンシップの優勝トロフィーを胸に抱き、明るく笑って所感を打ち明けた。
朴仁妃は15日（韓国時間）、米ニューヨーク州ハリソンのウェストチェスターCCで幕を閉じたシーズン第2のメジャー大会で、通算19アンダー273打を記録して優勝した。朴仁妃は2位にとどまったキム・セヨン（22・未来アセット）を5打差で抜いた完全な優勝に加え「大会最小打数タイ記録」まで樹立して、喜びはさらに大きかった。
朴仁妃はこの日の優勝で、歴代LPGAツアー史上3番目でありアニカ・ソレンスタム（スウェーデン・引退）以来10年ぶりの「メジャー3連覇」に成功し、「ゴルフの伝説」の隊列に名前を挙げた。朴仁妃に先立ってパティ・バーグ（米国）が1937～1939年、当時のメジャー大会だったタイトルホルダーズ選手権で連続優勝し、ソレンスタムは2003～2005年のLPGAチャンピオンシップを3連覇している。
これだけではない。朴仁妃は2013年にLPGAツアー史上63年めで「メジャー3連勝」を成し遂げたことに続き、「メジャー3連覇」まで成功させた。メジャー3連勝・3連覇を記録した選手は朴仁妃を除き、男女をあわせて一人もいない。
朴仁妃はまた、「アジア最高の女性ゴルファー」の座に本人の名前を刻んだ。メジャー大会6勝を挙げ、朴セリとヤニ・ツェンが持っていたアジア女子選手メジャー最多勝記録を超えた。
周囲の期待とプレッシャーを勝ち抜いて、「最初」の記録を達成した朴仁妃は分厚いボーナスも得た。
最も気分の良いことは、20週ぶりの世界ランキング1位への復帰だ。今回の大会で全世界ランキング1位のリディア・コー（18・ニュージーランド）が衝撃の「カット脱落」（カットラインに及ばず予選落ち）し、朴仁妃は29位以内にのみ入っても1位奪還が可能だった。しかし、優勝を獲得して格差を確実に広げることになった。
各種の記録ランキングで1位になったのも気分の良い「ボーナス」だ。
朴仁妃はまず賞金ランキングで、142万2500ドルを積み重ねて2位のキム・セヨン（109万6834ドル）を抜いて1位になった。今回の大会で予選落ちしたリディア・コーは94万2476ドルで3位に落ちた。
今シーズンの平均スコアは69.451打を記録し、キム・ヒョージュ（69.723打）とステイシー・ルイス（69.878打）を抜き、「今年の選手」ポイントも154点に増やしてキム・セヨン（111点）とリディア・コー（102点）に先立って1位の座を獲得した。
今回の大会では第2ラウンドから4ラウンドまで「ノーボギー」プレイを繰り広げ、見違えるショット感覚を披露した朴仁妃は、いまや「キャリアグランドスラム」を照準に合わせた。
朴仁妃は、「まずはメジャー大会優勝という宿題を終えた。これから全英オープンに集中して、優勝するように努力する」と覚悟を表わした。
「韓国選手の優勝対決」が繰り広げられた今回の大会で、レキシー・トンプソン（米国）が合計12アンダー280打で3位に上がった。 「ルーキー」キム・ヒョージュ（20・ロッテ）はこの日、14番ホール（パー3）でプロデビュー初のホールインワンを記録し、合計8アンダー284打を記録して共同9位に上がり、「トップ10」入りに成功した。 - 毎日経済_チョ・ヒョソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-06-15 17:16:14
