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マーズウイルス、韓国で変異…初の公式確認

  • 昨年、流行した中東呼吸器症候群(マーズ)ウイルスが、変異した形態を持っていたことが公式確認された。変異事実を否認していた疾病管理本部は一歩遅れて、これを認めながら批判を避けることが難しくなった。

    疾病管理本部は8日、米国疾病管理センター(CDC)が発行する国際学術誌「Emerging Infectious Diseases」に、このような事実を掲載した。疾病管理本部は、マーズウイルスの表面を成す「スパイク糖タンパク質(spike glycoprotein)」から変異が観察されたという内容だ。ウイルスは、通常、タンパク質と遺伝子で構成されている。このうち、ウイルス表面のスパイク糖タンパク質は、人の細胞の中に入って結合しながらウイルスが増殖することに重要な役割を果たしている。

    研究に参加したマーズ患者8人の検体から、すべて塩基変異が発見され、中東で流行したマーズウイルスの構造と違いがあった。このうちの4つは、アミノ酸変異が表れた。動物細胞で増殖させたウイルスでも変異が確認された。

    しかし、研究チームはこのような変異がマーズの感染速度にどのような影響を及ぼしたのか、断言することは難しいと見ている。キム・デウォン疾病管理本部の生物安全評価科専門研究員は、「今までに分離されたマーズウイルスとは異なる変異があることは確かだ」とし「この変異がどのような様相に表れ、その影響がどんなものかを分析するには、時間と予算が必要だ」と述べた。

    韓国は昨年5月20日に初のマーズ患者が確診された後、計186人が感染された。このうち、38人が死亡して致死率は20.4%に達する。他の国に比べて速い速度で病気が広がり、ウイルス変異の可能性が持続的に提起されてきた。しかし、疾病管理本部は、これまで「ウイルス変異はない」という意見を固守した。
  • 毎日経済 イ・ガヒ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-01-08 13:53:19