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「名誉の殿堂」朴仁妃「成功・苦難…すべてが今の私を作った」

  • 今シーズンは負傷のために良いプレーをできなかった。直前に出場したボルヴィックチャンピオンシップでは、なんと12オーバー84打という歴代最悪のスコアを出した後に棄権した。しかし、今シーズン10回目の大会。 「ゴルフの女帝」から伝説の隊列に上がる「LPGA名誉の殿堂」入りをひかえた朴仁妃(パク・インビ、28・KB金融グループ)は、自分のゴルフ人生に最も重要なこの日だけは恥ずかしい姿で伝説になるわけにはいかなかった。そして歯を食いしばった。

    10日(韓国時間)、2016シーズン・米女子プロゴルフ(LPGA)ツアー第二のメジャー大会「KPMGウィメンズPGAチャンピオンシップ」が開催された米国ワシントン州サマミッシュのサハリーCC(パー71・6624ヤード)。 1番ホールのティー・ボックスに立った朴仁妃の顔を悲壮さがかすめた。左手の指に痛みがきたが、歯を食いしばって集中の紐を解かなかった。そして大会初日、1オーバー73打という良好な成績を出して健在さを自ら証明した。

    残念ながら「名誉の殿堂入会」を確定する18番ホールでボギーを出したが、朴仁妃は明るく笑ってギャラリーに向かって手を振って見せた。

    朴仁妃はギャラリーの歓呼のなかで、朴セリ(パク・セリ、36・ハナ金融グループ)やアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、ジュリー・インクスター(米国)、カリー・ウェブ(オーストラリア)、夫でありスイングコーチのナム・ギヒョン氏の祝いと花束を受けた。ついに、1951年に創設されたLPGAツアーで25番めであり、ポイント基準(27点)では21番めに名誉の殿堂入りになった瞬間だ。

    数多くの人の祝いを受けた朴仁妃は、「パク・セリ、カリー・ウェブ、ジュリー・インクスターなど多くの伝説的な選手たちが祝ってくれて嬉しかった。彼女たちのあいだに私の名前を上げることは、小さい頃から夢見てきたことだった。現実ではないみたい」と感激をかくさなかった。続けて「大変な瞬間もあったし、大いに成功した瞬間も多かった。そのすべてが今の私を作った」と振り返った後、「最近は厳しい時間を過ごしたが、私を大切に思ってくれる多くの人がいるということをあらためて感じた。みんなありがとう」と付け加えた。

    2007年に韓国初で、アジア選手では一番最初にLPGA名誉の殿堂に名前をあげたパク・セリが「裸足の闘魂」を見せて優勝した姿を見ながらゴルフクラブを握った少女が、いつの間にか自分の「偶像」と肩を並べた。

    そのうえ韓国選手が連続して名誉の殿堂に献額(けんがく)し、韓国女子ゴルフのパワーをいま一度確認させることになった。また、満27歳10ヶ月と28日という年齢は、パク・セリ(満29歳8ヶ月と11日)をこえる歴代最年少記録だ。

    朴仁妃はこの日、知人とともに殿堂殿堂入り記念式を開き、簡単なパーティーを開いて人生最高の瞬間を満喫した。朴仁妃は「今日の朝はとてもふるえた。メジャー大会に出るときにこんなに震えたことはなかったはず」だとし、「この感情はとてもとても特別だ。名誉の殿堂への加入を楽しむつもり」だと語った。

    初日に1オーバー72打の共同20位で無難にスタートした朴仁妃は、空前絶後の「メジャー4連覇」を狙う。

    朴仁妃も、「すばらしい成績ではないことはたしかだが、今日の成績に満足している」と覚悟を隠していない。 「ここに勝ちに来た。わたし自身を信じる。指の痛みも克服できると考えている」と強調した朴仁妃は、「負傷を経験した先月はトンネルに閉じ込められた感じだったが、いまは太陽の光が見える」と固い覚悟を表わした。
  • 毎日経済_チョ・ヒョソン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-06-10 16:08:14