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韓国軍、大邱のパトリオット発射台を首都圏に前進配備

    軍は慶北の星州(ソンジュ)地域にサード(高高度ミサイル防衛システム/THAAD)を配備した後、大邱空軍基地を守るためにパトリオット発射台を首都圏に移転する作業を進めているという事実が国防部の資料で初めて公式に確認された。

    13日、大韓民国合同参謀本部(ROK Joint Chiefs of Staff)が国会国防委員会の金鍾大(キム・ジョンデ)議員(正義党)に提出した資料によると、国防部は星州へのサード配備後、北韓のミサイル攻撃に対する防御能力が中部以南の地域では改善されたと見て、首都圏防空網を強化するために南部のパトリオット発射台1基を移転する計画だ。軍は移転の対象地として首都圏地域を考えていることが分かった。

    合同参謀本部は提出した回答で「現在、首都圏に脅威となる北韓の弾道ミサイルは主にスカッドミサイルで、飛行時間が短いうえに飛行高度も低く、パトリオットが最も効果的な対応手段」だとし、「パトリオット部隊の配備転換に必要な用地と予算が確定されたなら、配備の時期など詳細な計画を具体化する予定だ」と明らかにした。

    パトリオットミサイルは迎撃高度が15~40キロメートル区間であることから、低高度で飛んでくる弾道ミサイルに対してはサードよりも迎撃に適しているという評価を得ている。

    しかし、軍が南部地域にあるパトリオット発射台を移転する場合、国防部がサード配備を正当化するために「重畳(ちょうじょう)防御」効果を強調してきたこととかさなるという指摘もある。重畳防御とは、ミサイル防衛の機会を2度以上持てるようにするという意味だ。 40~150キロメートル上層の高度で守るためのサードと、下層高度で防ぐパトリオットが同時に配備されてこそ可能だ。

    これと関連して金鍾大議員は、「K-2空軍基地(大邱基地)は空中戦闘司令部、F-15Kなどのキルチェーンの核心戦力が駐留するところだが、国防部はサードのためのK-2基地の防衛を放棄するもの」だとし、「サードが配備されたとして、下層防御を担当する重要戦力を首都圏に移すことは下の石を上に積む式の、お粗末な対策だ」と指摘した。

    パトリオット発射台の首都圏移転の方針確定は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が強調したサードの「臨時配備」とも相反すると金議員は強調した。金議員は「まだ星州基地のサードは最終配備されていない状況で、軍が南部圏のパトリオット発射台の移転計画を積極的に検討している」とし、「事実上は現政府も星州基地のサードは、臨時配備ではなく最終配備と判断している証拠と見なせる」と話した。
  • 毎日経済 アン・ドウォン記者/パク・ヨンリン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-09-14 09:18:24