記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 政治

医師3万人以上がデモで反対した「文在寅ケア」とは何か

3800個以上の非給付項目を段階的に給与化 

  • 全国各地から集まった医師3万人以上(大韓医師協会推定)が「文在寅ケア」に反対する集会を開くと、文在寅ケアへの国民的な関心が高まった。

    大韓医師協会国民健康守護非常対策委員会は去る10日、ソウル市庁近くの大漢門で総決起大会を開いて文在寅ケアが医療専門家集団との合意なしに推進されていると主張した。

    文在寅大統領は健康保険の保障性強化対策、いわゆる「文在寅ケア」を去る8日に発表した。健康保険が保障しない3800個以上の非給付診療項目を段階的に給付化するというのが主な内容だ。

    治療には必須的だがこれまで健康保険の適用対象ではなく患者が全額を負担しなくてはならなかった項目に対して医療保健の保障を受けることができるようにするというもの。磁気共鳴映像(MRI)・超音波検査、ロボット手術などがここに該当し、2022年まで段階的に健康保険適用の対象に含まれる計画だ。ただし非給付項目の中で美容・整形は除外される。政府は30兆6000億ウォンを投入して現在63.2%の健康保険の保障率を70%まで高めると明らかにした。

    具体的にはMRI検査、心臓・胸部疾患超音波、高齢者・児童・女性など弱者回想の神経認知機能検査、先天性代謝異常選別検査などが優先的に給付項目に転換される。慢性・重症疾患者に対するダヴィンチロボット手術、白内障患者の回想検査、肺炎菌・ヒト免疫不全ウイルス(HIV)現場検査など徐々に健康保険が適用される。

    これについて医者たちは反発している。非給付項目が大幅に縮小されると収入が減少して病院の経営が危うくなる可能性があるというもの。非常対策委員会のチェ・デジプ闘争委員長は「万が一非給付を全て政府が給付化するとしたら、ほとんどの中小病院と町の医院の収益構造が劣悪になり短期間に破産するほかない」と憂慮した。

    アジュ大学病院のイ・グクジョン重症外傷センター長は過去あるメディアとのインタビューで「文在寅ケア」について「『突撃、前へ』とだけ叫ぶもの」と批判した。イセンター長は「今の医療現場のいたるところには穴があいている」とし「それでも大きな問題が起きないのは前方の兵士たちが全身を投げ打ってギリギリで前線を守っているから」と話した。続いて「ここに補給を強化することは考えずに『突撃、前へ』だけを叫ぶのだから、これでもいいのだろうか」と付け加えた。

    一角では医者たちの今回の集会について「食い扶持を守ろうとしているもの」だと指摘する。非給付項目はこれまで医者と医療機関の大きな収益源だったため、これを維持するために政府の方針に反対しているのだという主張だ。

    ある市民団体の関係者は「今回のでもは医者たちが本人の診療収益の収益を守ったり増やそうとするための『集団利己主義』からスタートしている」と声を高めた。

    大韓歯科医師協会と大韓医者協会は文在寅ケアに友好的な立場だ。該当の制度が施行されれば、入れ歯やインプラントの治療や韓方薬の処方うける人が今よりも増えると予想されるためだ。文在寅ケアには歯科診療費の負担を和らげる次元で高齢者の入れ歯・インプラントの本人負担率を50%から30%に引き下げるという内容がこめられている。大韓歯科医師協会は現行の本人負担率が高齢者にとって大きな荷物だとし、健康保険支援の比率を高めなくてはいけないと主張してきた。
  • 毎日経済 キム・ジヘ エディター | (C) mk.co.kr | 入力 2017-12-11 14:07:08