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文大統領「中国は周辺国とともにあればさらに輝く」

    • 北京大学で名牌を受けとる文大統領:文在寅(ムン・ジェイン)大統領(右)は15日、中国・北京大学を訪問して「韓・中青年の力強い握手、ともに作る繁栄の未来」をテーマに講演する前に、林建華(リン・チェンファ)北京大学総長(左)から北京大学の昔の名前である「大学堂」と書かれた名札を手渡された後、握手している。 青瓦台写真記者団



    ◆ 文大統領の中国訪問/文大統領北京大演説 ◆

    文在寅(ムン・ジェイン)大統領は15日、「中国は法と徳を前面に出して、広く包容することが中国を大国らしくする基礎」だと語った。

    この日午前、ムン大統領は北京大学を訪問して講演を行い、このように述べた後に「(これにより)周辺国をして中国を信頼させ、ともに歩もうとするだろう」と述べた。

    ムン大統領は続けて、「中国はただ中国ではなく、周辺国とともにあるときにその存在が輝く国」だとし、「高い峰が周辺の多くの峰と似合って、さらに高くなるようなもの」だとも述べた。これとともに、「中国の夢は中国だけの夢ではなくアジアのすべて、さらには全人類とともに見る夢になってほしい」と強調した。

    このようなムン大統領の発言は、サード(THAAD/高高度ミサイル防衛システム)配備で中国が韓国に対して加えた報復措置を念頭に置いた発言とみられる。つまり中国が大国主義・覇権主義国家を目指し、力で周辺国を抑えようとする対外政策を迂回的に批判したわけだ。

    ムン大統領は続けて、「私は中国がさらに多くの多様性を包容し、開放と寛容の中国精神を繰り広げる時、(中国の夢が)実現可能な夢になると信じている」とし、「韓国も小さな国だが、責任ある中堅国家としてその夢にともにありたい」と明らかにした。

    ムン大統領は過去の歴史から韓・中関係を例にあげて、両国間の同伴者的な関係の不可避性を強調した。ムン大統領は、「中国が繁栄して開放的であったとき、韓国もともに繁栄し開放的な国に発展した」とし、「唐と韓国の統一新羅、宋と韓国の高麗、明と韓国の朝鮮初期が、両国がともに輝かしい文化を花咲かせた代表的な時期」だとした。葛藤関係を解いて同伴者関係に進むことが中国にも利益になるという話だ。

    ムン大統領は前日に開かれた韓・中首脳会談で、習近平中国国家主席に「通」という字を贈ったという事実を公開することもした。ムン大統領は「窮すれば変化し、変化すれば通じて、通じれば久しい」という言葉(窮變通久)の『通』の字を取ったもの」だとし、「両首脳間、両国家間、両国民の間にも疎通を強化することが、関係改善をする方法だと思う」とした。

    ムン大統領はこの日、韓・中関係の歴史的紐帯を強調しながら、去る13日に続いて再び抗日闘争の話を持ち出した。ムン大統領は「1932年4月、上海の虹口公園で朝鮮青年尹奉吉(ユン・ボンギル)が爆弾を投げた」とし、「そこで開催された日帝の戦勝祝賀記念式を膺懲するためだった」とした。続いて「尹奉吉の挙事(武装蜂起)で、韓国の抗日運動は中国とさらに深く手を握ることになった」と強調した。

    とは言え、ムン大統領が改めて抗日の因縁を強調したことで向後の北韓の核・ミサイルの危機局面で、日本と協力するところに否定的な影響を与える可能性があるという懸念も提起される。

    この日、ムン大統領の演説には林建華(リン・チェンファ)北京大学総長をはじめとする教授らと学生290人あまりが参加した。
  • 毎日経済 北京=オ・スヒョン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-12-15 16:48:01