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文大統領「慰安婦合意は手続き・内容に重大な欠陥」

  • ◆ 文大統領「慰安婦合意に重大な欠陥」 ◆

    文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は28日、「去る(韓・日12・28慰安婦被害者)合意は両国首脳の追認を経た政府間の公式約束という負担もかかわらず、私は大統領として国民とともに、この合意で慰安婦問題が解決されることはないという点を改めて明らかにする」と語った。また、「被害者中心の解決と国民とともに外交という原則の下、早期にフォローアップを整えることを望む」と注文した。

    前日、外交部長官直属の「韓・日日本軍慰安婦被害者問題合意検討タスクフォース」の調査結果報告書に対する、大統領の最初の言及だ。ムン大統領のこの日の発言は、2年前の朴槿恵政府の慰安婦合意について、今後は合意の廃棄あるいは再交渉に乗り出す可能性を示唆したという解釈が力を得ている。

    これにともなって、30年間は公開しないように規定された対外機密を公開して相手国である日本が反発する状況で、今後の日・韓関係が荒波に包まれるだろうという見通しが出ている。ムン大統領はこの日、朴洙賢(パク・スヒョン)スポークスマンを通じて発表した立場表明で、「大統領として重い心を禁じえない」と口を切った。続けて「2015年の韓・日両国政府間の慰安婦交渉は、手続き的にも内容的にも重大な欠陥があったことが確認された」とし、「残念ながら避けることはできないこと」だとした。

    ムン大統領は「歴史問題の解決において、確立された国際社会の普遍的原則に違背するだけでなく、何よりも被害者と国民が排除された政治的合意だったという点で非常に骨身にしみる」とし、「また現実に確認された非公開合意の存在は、国民に大きな失望を与えた」とした。ムン大統領は「歴史の中で最も重要なものは真実であり、真実を無視した場では道を拓くことはできない」とし、「私たちには悲しい過去であるほど、向き合う勇気が必要だ」と強調した。

    ムン大統領は、しかし「歴史は歴史どおりに真実と原則を損なうことなく扱っていくつもりであり、同時に私は歴史問題の解決とは別に、日・韓間の未来志向的な協力のために通常の外交関係を回復していくつもり」だと強調した。青瓦台は来年1月、ムン大統領の新年記者会見まで政府の立場を整理する方針だ。

    これに対する日本政府の反応は冷ややかだ。読売新聞は、日本外務省が「合意は最終的不可逆的なもの」とし、「再交渉は受け入れることはできない」と判断したと伝えた。安倍晋三首相も、側近に「慰安婦の合意から、わずか1ミリも動くことができない」という意を伝えたと日本経済新聞が報じた。

    日本政府は公式論評を控えたが、ムン大統領が直接合意破棄を示唆したことに対し、安倍首相の平昌冬季オリンピックの訪問を含めて、すべての手段を動員して日・韓の合意履行を圧迫するものと見られる。また、北韓の核・ミサイルの脅威に対応するための韓・米・日の共助も、異常な信号が示されるかもしれないという見通しも出ている。
  • [毎日経済:東京=チョン・ウク特派員/ソウル=カン・ゲマン記者] | 入力 2017-12-28 18:20:39