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文大統領…「慰安婦合意、内容も手順も間違っている」

  • ■ 慰安婦8人が青瓦台で昼食会…初の公式謝罪

    文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、日本軍慰安婦被害者のハルモニ(お婆さん)8人を青瓦台に招待し、昼食をともにしながら「韓日慰安婦12・28合意」と関連し、「ハルモニの意見も聞かず、ハルモニの意に反する合意をしたことについて申しわけなく、大統領としてお詫び申し上げます」と頭を下げた。

    ムン大統領は「先の合意は真実と正義の原則に反するだけでなく、政府がハルモニたちの意見を聞かずに一方的に推進した、内容と手順のすべてが間違ったもの」だとした。

    ムン大統領は「大統領として、先の合意が両国間の公式の合意だったという事実は否認できないが、その合意で慰安婦問題が解決されたということは受け入れることができない」と明らかにした。慰安婦合意に対する大統領の公式謝罪は今回が初めてだ。

    ムン・ジェイン政府は日本の反発にもかかわらず、対外秘の情報である両国間の非公開合意内容を、「慰安婦タスクフォース(TF)」を通じて公開して公論化を試みたうえ、この日にムン大統領が慰安婦被害者らに直接会って、日本の歴史的責任を問い直す姿をみせた。このようなムン大統領の行動は、これまでの韓日合意に対する再交渉や破棄の可能性を念頭に置いたものと解釈される。これによって日・韓関係はさらに荒波に向かう可能性が高くなった。

    ムン大統領はこの日の午前、ソウル市新村のセブランス病院に入院中の慰安婦被害者のキム・ボクトンさんを見舞って、「ハルモニこそ健康で闘っていただきたい」とし、「ハルモニが快癒して元気になっていただき、後世の教育と正義と真実のためにそばにいてほしいと望む国民は多い」と語った。ムン大統領は老衰で入院しているキム・ボクトンさんの、昼食懇談会への不参加の消息に接するやいなやすぐさま病院を訪問した。ムン大統領は「先の政府間合意が間違ったものであり解決されてはいないと申し上げたが、過去の政府が公式に合意したことも事実であり、両国関係の中で解決すべきだが容易ではない側面もある」としながらも、「ハルモニたちの望まれる通りをすべてできないとしても、政府は最善を尽くすので心を安らかにしていただけるとうれしい」と語った。

    ムン大統領はこの日、慰安婦被害者の意見を直接に聴取した。先月28日、外交部長官直属の「韓日日本軍慰安婦被害者問題の合意検討TF」の調査結果を確認し、後続措置を用意する指示を行った後の一週間ぶりだ。青瓦台は「被害者中心の解決」と「国民と共にある外交」という原則にしたがって、来月10日のムン大統領の新年記者懇談会前に、なるべく早めに慰安婦合意に関連する政府の立場を整理する計画だ。再交渉あるいはこれに準ずる措置を要求する可能性が高いと見込まれる。康京和(カン・ギョンファ)外交部長官はこの日のラジオのインタビューで、慰安婦合意の破棄に関する質問に「すべてのことが可能だ」とし、「しかしその結果についても十分な考えを持って決定をしなければならない」と答えた。

    ムン大統領がこの日に「韓日12・28合意」について公式に謝罪したことは、再交渉のための事実上の名分を積むプロセスとして解釈される。ムン大統領は先月28日、立場文で「(2015年の日韓12・28)合意で慰安婦問題は解決されない」と発表したし、一週間後のこの日に慰安婦被害者らと直接会って、「ハルモニの意に反する合意を行ったことは申しわけない」と公式に問題提起したからだ。ムン大統領はハルモニらに秘書儀典車を提供し、ナヌムの家から青瓦台まで警察の護衛を提供するなど、国賓移動と同様の最高優遇をあたえている。

    この席でイ・ヨンスさんは、「2015年12月28日の合意の後、毎日つっかえたように苦しくて無念だった」とし、「慰安婦問題に対する公式謝罪と法的賠償を26年も叫んできたし、ぜひ闘って解決したい」と語った。イ・オクソンさんは「私たちはみんな90歳を超えて大きな希望はありませんが、解放以後73年を待っているがまだ(日本は)謝罪していない」と指摘した。

    病院に入院中のキム・ボクトンさんは、「弾丸が降り注ぐ場所でも生きのびてきて、これしきのことを勝てないはずはない。日本の見舞金を送り返さないと」とし、「法的謝罪と賠償を行えばすむことだし、それでこそわたしたちがやりやすい」と強調した。

    ムン大統領は歴史問題を直視しながらも、韓・日の未来志向的な経済協力などを分離する「ツートラック外交」に解決策を模索している。今年の3~4月に東京で韓・中・日首脳会談が難しいならば、韓・日首脳会談も推進して外交的なブレークスルーを用意するものと見られる。

    カン・ギョンファ外交部長官は、「政府としては重要な日本との関係も管理しなければならない部分があり、相反した要求の中で政府の立場を整理しなければならない難しさがある」と語った。
  • 毎日経済_カン・ゲマン記者/キム・ソンフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2018-01-04 18:08:32