記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
ニュース > 政治

北「平昌に高位級代表と応援・芸術団を送りたい」

  • 南北双方は9日、板門店南側地域の平和の家で開かれた25カ月ぶりの当局会談で、平昌冬季オリンピック開会式の共同入場と、北韓の応援・芸術団派遣などに対する共感を成した。北側の平昌五輪参加問題が急流に乗って、オリンピックを韓半島の平和定着のきっかけにするという文在寅(ムン・ジェイン)大統領の「平昌構想」にさらに力が乗せられることになった。

    この日の午前10時から開かれた会談で、南側は北側がなるべく多くの代表団を派遣することを希望するという意思を明らかにして、開会式の共同応援と共同応援団の構成、芸術団の派遣などを提案した。これに対して北側は、選手団はもちろん高位級の代表団と民族オリンピック委員会代表団、芸術団と参観団、テコンドー示範団と記者団を派遣すると肯定的に回答した。

    これによって平昌五輪に参加する北韓側人員の規模も大きく増える見通しだ。

    北側が「高位級」の代表団を送ると明らかにして、平壌の「ナンバーツー」である崔竜海(チェ・リョンヘ)労働党副委員長や金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)党政治局候補委員、憲法上の国家元首である金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長などの最高位級の北側人士が平昌を訪れるかが注目される。

    会談で南北は平昌オリンピック以外にも、南北関係の改善のための優先課題である離散家族の再会と、偶発的な衝突防止のための赤十字・軍事分野の後続会談の開催も協議した。南北双方は北韓の非核化と韓米連合軍事訓練など、相互が関心を寄せている安全保障の懸案についても互いの意見を交換した。

    この日、板門店に向かい合って座った両側の代表団は、寒い気候を素材に徳談を行いながら話を切り出したが、長期のあいだ梗塞していた韓半島情勢を意識したように、南北関係の改善と対話再開の重要性をいっせいに強調した。

    南側の首席代表である趙明均(チョ・ミョンギュン)統一部長官は会談に先立ち、冒頭の発言で「長いあいだの南北関係の断絶の中で会談が始まったが、始まりさえすれば半分は終わったも同様だ。このような気持ちで、意志と忍耐を持って協議を率いていこう」と語った。チョ長官は「相対立することもあるだろうが、何事もたった一度だけで満足な結果を得ることはできないということを勘案し、急がずにひとつひとつ解いていくという気持ちを持っている」と述べた。これに対して北側の団長である李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会(祖平統)委員長は、「真摯な立場と誠実な姿勢で今回の会談をうまく行い、全民族に新年最初の贈り物、その高価な成果物をさし上げるのはどうだろうかという考でこの場に臨んだ」と積極性を見せた。
  • 板門店=共同取材団/ソウル=キム・ソンフン記者/カン・ボンジン記者 | 入力 2018-01-09 17:56:22