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文大統領「歴史直視し、未来的協力を」…安倍首相「北の核、率直な議論を」

    • 文在寅(ムン・ヂェイン)大統領と安倍晋三首相が9日、平昌ブリスヒルステイで首脳会談を前に握手している。
      両国が慰安婦合意不認定をめぐって議論を行った後の最初の出会いだ。 平昌=キム・ヂェフン記者



    ■ 3回目の韓・日首脳会談...「慰安婦合意」不認定後の初の出会い

    文在寅(ムン・ヂェイン)大統領は安倍晋三首相と平昌冬季オリンピック開幕日の9日、江原道で首脳会談を持った。両国首脳は昨年、韓・日慰安婦合意と関連した対立が表面化した後で初めて会った。この日、双方の首脳は対北共調の方案と、韓・日の未来の関係に力点を置いて意見を交換した。立場の差がかなりある「慰安婦合意」問題については、両者の立場を傾聴したと伝えられた。

    この日、平昌の龍平リゾートブリスヒルステイで始まった会談で、政府はムン大統領をはじめ康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安全保障室長、李洙勲(イ・スフン)駐日大使などが参加した。日本側からは安倍首相と西村康稔内閣官房副長官、谷内正太郎国家安全保障局長、長嶺安政駐韓大使らが同参した。

    両国の首脳は平昌五輪に対する徳談を交わし、比較的おだやかな雰囲気で会談を開始した。ムン大統領は安倍首相が平昌を訪れたことに対して謝意を表し、2年後に開催される東京オリンピック開催の成功のために積極的に協力することを明らかにした。

    ムン大統領は「韓・日は時差もなく環境も似ているだけに、日本選手団が良い成績を収め、メダルも多く獲得するだろうことを願う」と語った。続いてムン大統領は、「両国が心の通じる真の友人になることを本当に願っている」とし、「歴史を直視しながらも、安倍首相とともに知恵と力を合わせて両国間の未来志向的な協力を推進しようと思う」と強調した。

    これに対して安倍首相はムン大統領に平昌五輪開催の祝いを伝えつつ、「同じアジアのリーダーとして、アジア平昌で開催されるオリンピックが成功するように協力したいという、こんな気持ちで開幕式に出席した」と答えた。また安倍首相は「対北問題について日本と韓国、そして日本・韓国・米国間の緊密な協力関係を再確認するとともに、日本と韓国の未来志向的で新たな関係を構築するために、率直に意見を交わすことができればと思う」という希望を明らかにした。

    この日のムン大統領と安倍首相のあいだの会談は、昨年7月にドイツで開かれた主要20カ国(G20)首脳会議、9月の露ウラジオストクでの東方経済フォーラムに続き3度目だ。安倍首相はこの日の午前、平昌冬季オリンピックの開会式に出席するために専用機で羽田空港から出国して江原道の襄陽国際空港に到着した。安倍首相が韓国の地を踏んだのは、2015年11月以降の2年3ヶ月ぶりだ。

    この日、両国首脳は平昌五輪の開幕を控えて互いの争点ではなく、両国の関係強化と協力に焦点を置いて議論を進めたことが伝えられた。特に今年は金大中前大統領と小渕恵三前首相の「21世紀に向けた新たな日韓パートナーシップ」共同宣言の発表20周年であることを取り上げて、両国関係の改善のための方策を模索したと伝えられた。また双方はシャトル外交の復元など、これまでの両国間の定例首脳外交チャンネルを復元する方法についても意見を交わした蓋然性が高い。

    韓・日首脳はこの日、強力な対北圧迫共調を土台に、北韓を非核化対話に引き出すべきだという原則を再確認したことも伝えられている。ただし南北あるいは北・米対話と関連しては、日本側は「対北圧迫」に重きを置いて立場を明らかにしたものと観測される。これに対してムン大統領は、米国と日本の懸念はよくわかっており、国際社会との緊密な協議を通じ、南北対話が北韓の非核化のための北・米間の対話につながるように努力するという立場を伝えたとみられる。

    両国首脳は「トゥゴウン カムヂャ(熱いじゃがいも=難問)」である「慰安婦合意」問題と関連し、立場の違いを確認したと伝えられた。安倍首相が2015年12月、朴槿恵政府時代に締結された「韓日慰安婦合意」を誠実に履行することを促したなかで、ムン大統領は先月の新年の記者会見当時に明らかにした「慰安婦合意は政府間の公式の合意だが、誤った部分を解決するために努力するつもりだという立場」を伝えたと観測される。

    一方、安倍首相は日本から出国する前に、官邸で記者らと会った席で「ムン大統領との会談では日韓慰安婦合意を誠実に履行しなければならないという日本の立場を明確に伝えるつもり」だと述べた。続いて安倍首相は、「今回の韓・日首脳会談を通じて、北韓問題に対する韓・米・日3カ国の協力関係にゆれがないという事実を世界に知らせたい」と語った。安倍首相は10日に日本選手村を訪問して選手たちを励ました後、アイスホッケー日本代表チームの試合を観戦した後に帰国する。
  • 青瓦台共同取材団/毎日経済_ソウル=カン・ボンヂン記者 | 入力 2018-02-10 06:48:40