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もっと! コリア (Motto! KOREA)

世界で最も小さな気泡のリアルタイム観察に成功

自然界の液体の中に気体発生、減圧症治療などに活用可能と期待 

    △写真=グラフェン液体セルのナノバブルの様子。(a-d)透過電子顕微鏡を用いて、上から観測されたナノバブルの様子。(e-h)曲がった電子顕微鏡用グリッドを使用して、側面から観測されたナノバブルの様子。スケールバーは10 nm

    国内研究チームがナノメートル(㎚・1㎚は10億分の1m)の大きさの気泡をリアルタイムで観測することができる技術を開発した。

    ソウル大化学部のホン・ビョンフイ教授と化学科チョ・ソンピョ教授、シン・ドンハ研究員、2010年にノーベル物理学賞を受賞した英国マンチェスター大学のコンスタンチン・ノボセロフ教授の共同研究チームは、グラフェンを利用して、小さな気泡の生成と成長、消滅過程を観察することができる技術を開発したと8日明らかにした。

    沸騰してる水や滝水、炭酸飲料など、日常生活の中で簡単に見ることができる気泡はほとんどすぐに消える。しかし、ナノメートルサイズの気泡は液体中で長くは数ヶ月間、消えずに存在することができる。

    研究チームは、炭素原子が蜂の巣状に連結されたグラフェンの間に液体を閉じ込めた後、電子顕微鏡でこれを観察することに成功した。電子顕微鏡は、真空状態で使用してこそ精密に観測することができる。真空状態で観察したい物体を入れて「電子ビーム」を照射した後、透過された映像を得る。しかし、液体状態の物質は電子ビームが当たると、蒸発してしまうために観察が難しかった。

    研究チームは、薄いグラフェンでナノメートルサイズの小さな枠を作った後、ここに電子顕微鏡を使用して、リアルタイムの動きを観察した。ホン・ビョンフイ教授は「目に見えないが、人の体内の血液や細胞の中にも多くのナノバブルが存在し、潜水病(減圧症)もこのようなナノバブルが非正常的に成長して血管を防ぐときに起こる病気と推測される」とし「多様な自然現象や生命活動を理解し、調節するのに重要な基礎研究になるだろう」と述べた。

    研究結果は、国際学術誌「Nature Communications」の2日付に掲載された。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-02-08 13:58:37