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もっと! コリア (Motto! KOREA)

ISLコリアの仮想電子黒板の技術、ソフトバンクベンチャーズコリアと投資協議も

全ての画面をタッチスクリーンに 

    • < クォン・ドル代表がビッグノートで具現された電子黒板でスマートフォン用ゲームをデモしている >

    「すべての画面をタッチスクリーンに変える」

    コンピュータやスマートフォンの画面をタッチスクリーンとして具現する技術がベンチャー業界で話題になっている。2013年9月に設立されたベンチャー企業のISLコリアが披露した革新的な技術だ。創業から5か月目にしてベンチャーキャピタル(VC)とSKテレコム、ソウル産業振興院から12億ウォンの投資を受け、先月には、ハンファS&CとVCから10億ウォンの追加投資を受けた。ソフトバンクベンチャーズコリアなどの日本系VCとも投資の協議をしている。

    ISLコリアの技術は、昨年2月にSKテレコムの企業再起支援プロジェクト「ブラボーリスタート」に選定され「ビッグノート(Bignote)」という名前で、去る9月に製品化された。ISLコリアがソフトウェアを搭載して製品を作り、SKテレコムがこれを販売する方式だ。国内流通は、SKテレコムを中心に行われており、日本、欧州地域への輸出は、ソフトバンクが担当している。現在、企業と学校を中心に売上高が発生しており、今年中に一般消費者をターゲットにした携帯用モデルとビームプロジェクター統合製品も発売する予定だ。

    ISLコリアの昨年の売上高は2億ウォンに過ぎなかったが、今年の売上目標を150億ウォンに高めた。現在協議中の海外顧客社の納品が成果を上げる場合、200億ウォンの達成も可能だ。2月までの累積売上高は20億ウォンだ。ISLコリアは、ソフトウェアのみ扱うため営業利益率が35%に達するほど収益性も高い。

    ISLコリアのグォン・ドル代表(42)は、2000年代初頭に一度、創業に乗り出したが厳しい経験をした。携帯電話に保存された電話帳を転送することができるプログラムを開発した。通信サービスの発展速度を追いつくことができず、2年にして廃業した。借金のせいで職場生活をした彼は借金を返しながら、次の創業アイテムについて悩んだ。クォン代表が当時働いていた会社は、キオスク(無人情報端末)を作る会社だった。

    子供の頃からカメラについて関心が高かったクォン代表は、キオスクのタッチスクリーンとカメラを組み合わせする方法について悩んでいたが、カメラを利用した入力デバイスを思いついた。クォン代表は同僚として働いていたエンジニアに開発を依頼し、正確に4年と8か月後に開発が完了した。

    ISLコリアが開発した技術は、カメラを介して入力された映像を分析して仮想の座標を生成し、そこにコンピュータやスマートフォンの画面を代入する方式だ。
  • 毎日経済_チョン・スンオ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-03-03 18:20:54