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テクノロジー > IT・科学

人体皮膚の細胞にまで似せた人工センサー誕生

高麗大学ハン・チャンス教授研究チーム…超高感度ソフト圧力センサー開発 

    • < 高麗大学機械工学科のハン・チャンス教授 >

    韓国の研究チームが、人体の皮膚の感覚器官を細胞レベルまで掘り下げて模写し、圧力強度に応じて低消費電力または無電源で動作する付着可能な超高感度ソフト圧力センサーを開発した。

    高麗大学ハン・チャンス教授研究チームが開発した技術の核心は、イオンチャネルセンサーだ。イオンチャネルは細胞膜にある気孔形態のタンパク質で、イオンや水分子を細胞内・外部に移送する役割をする。人体の感覚器官も刺激を受け入れる部分とイオンチャネルが結合された構造になっている。イオンチャネルでイオンが動くときに発生する信号を神経を介して脳が認識している。

    研究チームが開発した技術の核心であるイオンチャネルセンサーは、人体感覚器官の生体細胞のメカニズムを模倣した人工センサーだ。イオン液体の運動エネルギーを活用して、多くのエネルギー源を必要とせず半永久的に使用可能だ。電子回路、増幅器などの電子素子も多く必要としない。

    柔軟性があり、人体の曲面部位と様々な形状でも圧力検出が可能な新概念ウェアラブル圧力素子だ。

    未来創造科学部と研究関係者は、「今回の研究は既存の概念とは全く異なる新しいタイプのセンサーで、IoTを含む、消費電力が問題となる機械、電子、エネルギー、環境などの様々な産業分野に適用可能だ」とし「動物の感覚器官を模写したセンサーの開発など、新しい概念の様々なセンサーを創出する核心源泉技術(ジェネリックテクノロジー)になると期待される」と研究意義を明らかにした。

    ハン教授の研究チームは、未来創造科学部のグローバルフロンティアナノ基盤ソフトエレクトロニクス研究団(CASE:Center for Advanced Soft Electronics)の支援を受けて、今回の研究を行っている。今回の研究は世界的な権威ナノ分野の学術誌である『ACSナノ』誌に12日、オンラインで掲載された。
  • 毎日経済 イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-04-26 12:01:02