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テクノロジー > IT・科学

皮膚の中に埋め込む太陽電池の開発

リアルタイム血糖分析装置などの体内ヘルスケア機器開発に期待 

    △写真=製作された柔軟な人体挿入用太陽電池を簡単な皮膚施術を通じて、マウス皮下に挿入する写真(左)、人体挿入用太陽電池を皮下に挿入した後、切開した皮膚を縫合した直後の様子と、挿入施術後に縫合線を削除して2週間後の傷が治癒された様子(右)。

    韓国の研究陣が、太陽電池を皮膚の中に埋め込み活用できる人体挿入用太陽電池を開発した。

    光州科学技術院(GIST)イ・ジョンホ教授の研究陣は16日、人体内に吸収された光を太陽電池を通してエネルギーに変換できる技術を開発したと明らかにした。研究結果はヘルスケア分野の国際学術誌『アドバンスト・ヘルスケア・マテリアルズ(Advanced Healthcare Materials)』に4日、掲載された。

    人間の寿命を延ばしたり、生活の質を維持するために、機能が低下する人体器官を補助するための生体挿入用電子機器が開発されている。しかし、これらの電子機器は、主に容量が制限されたバッテリーに依存し、一定時間が経過すると、バッテリーを交換するための再手術が必要だ。実際に、現在最も多く使用されているペースメーカーの場合、バッテリーが5~8年ほど維持される。人体内で独自的な電力生産が可能ならば、これらの定期的再手術による心理的、物理的、経済的負担を軽減できる。

    △写真=マウスの皮膚の下に安定的に定着された柔軟人体装着用太陽電池が太陽光を通して電力を生産している様子(左)。
    皮膚の下に安定的に定着された柔軟な人体挿入用太陽電池を曲げた時に皮膚のように柔軟な特性を見せる様子(右)。

    研究陣は懐中電灯で薄い皮膚を照らした時、光の一部は皮膚を通過するという事実に着眼した。皮膚のような柔軟な特性を持つように高性能太陽電池を硬い基板から薄膜の形態に分離した後、フィルムに結合する方法で薄く柔軟な人体挿入用太陽電池を作った。この太陽電池を生きているマウスに挿入して実験した結果、0.07平方センチあたり647マイクロワットの高い電力を生産することを確認した。イ教授は「小型充電池、柔軟なペースメーカーと結合して、太陽光がない場合でも、太陽電池を通じて充電されたバッテリーで電力供給が可能だった」と説明した。彼はまた、「この研究結果は、人体挿入の医療電子機器の難題である電力不足の問題を画期的に解決できる方法を提示したもので、多くの電力を継続的に必要とするリアルタイム血糖値分析、疾病診断センサー、血液分析センサーなどのようなヘルスケア人体挿入機器の開発に寄与するだろう」と期待した。
  • 毎日経済 ウォン・ホソプ記者 / 写真提供=未来部 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-16 12:24:22