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サムスン電子1号ベンチャー企業が「スマート時計バンド」を近日発売
イノムドゥル研究所が下半期に量産
- サムスン電子のスタートアップ(創業)インキュベーターである「Cラボ(C-Lab)」から分社(スピンオフ)したベンチャー企業が、今年の下半期に商用製品を出す。
23日、電子業界によると、昨年9月にサムスン電子から分社しながら、サムスンベンチャー投資がシード投資家として参加したイノムドゥル研究所(Innomdle Lab / 代表チェ・ヒョンチョル)は、指で声を送信する「スマート時計バンド」を開発し、早ければ10月頃から量産に入る計画だ。
中国創業邦エンジェルファンド(Angel Fund)、DTキャピタルからも投資を受けたこの会社は、サムスンCラボスピンオフ1号企業だ。スマート時計バンドは、音声を手首から指先を経て耳に伝え、ユーザーのみ通話音が聞けるように特別に設計された装置だ。
一例として、サムスンのスマートウォッチGear S2にこの時計バンドを着用した後、耳に指だけ触れれば、通話内容を周りの人に知られずユーザーのみが聞ける。人体を通して音の振動を伝達するためだ。地下鉄、コンサート会場、競技場などの騒音の多い環境でも通話しやすい。
スマートフォンとBluetoothで連動して、Android・AppleのiOSの両方で使用可能だ。Appleウォッチは時計バンド構造が独特であるため、Apple用製品は別途製作する。
チェ・ヒョンチョル代表は「スマートウォッチを誇ったある先輩が『スマートウォッチで電話をする際、周囲の人々が通話内容をすべて聞かれてきまりが悪い』と言ったのを聞いてアイデアが思い浮かんだ」と話した。サムスン電子DMC研究所などで勤務してきたチェ代表は、2014年にCラボ公募課題最優秀賞を受け、独立を推進した結果、商用製品を出すことになった。 - 毎日経済 イ・ギチャン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-05-23 17:39:21