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テクノロジー > IT・科学

どこにでも付着する…ウェアラブルを極大化した電子繊維技術を開発

光州科学技術院コ・フンジョ教授の研究チームが人工繊毛構造を利用し製作 

    △写真=左から繊毛構造を利用して、織物の上に転写印刷した薄膜型ポリイミド基板の写真、走査顕微鏡で拡大した姿と薄膜型ポリイミド基板の周辺に形成された繊毛(赤い糸の形)を走査顕微鏡で拡大した画像< 写真=未来創造科学部 >

    国内研究チームが「人工繊毛構造」を利用して接着力を向上させ、服、石ころなどにも電子素材をしっかりと付着できる電子繊維製作技術を開発した。

    人工繊毛構造は、数マイクロメートルの薄いポリマー薄膜を半導体工程を通して、薄膜の端に毛のような形に製作したものだ。柔軟な性質のため、表面がでこぼこした構造物にもよくくっ付く。着ながら使用できるウェアラブルディスプレイおよびコンピュータや医療および環境モニタリングセンサー分野に活用できる。

    高性能・高集積素子を使用する電子繊維の場合、半導体工程を通して素子をまず作った後、織物に転写印刷する方法で作る。電子素子を服に付けるには、動きや摩擦などにも耐えられなくてはならないが、問題は生地表面の屈曲が複雑で穴が多く、接着力が低下するという点だ。

    • < 光州科学技術院新素材工学部コ・フンジョ教授 >

    光州科学技術院コ・フンジョ教授研究チームは、数マイクロメートルの薄い厚さを有する高分子の柔軟基板の周辺に人工繊毛構造を作り、荒い織物表面を安定的に包められるよう作られた。接触面積を増やして接着力の問題を解決したのだ。研究内容は『ネイチャー・コミュニケーションズ』に1日、掲載された。

    研究チームが電子繊維を実際の服につけて実験を行った結果、1万回の反復的な引張変形(外力を加えて形を変化させること)、洗剤を溶かした水に洗濯・乾燥過程などを経たが、素子の電気的特性が維持された。人工繊毛構造により、接着力が高まり絆創膏、綿棒、石ころなどの複雑な表面にも適用できる。

    コ・フンジョ教授は「高性能・高集積素子を織物などのさまざまな複雑な表面に簡単に製作できるようになった」とし、「着やすいウェアラブルディスプレイ、健康・環境モニタリングセンサーなどの多様な分野に活用されることが期待される」と明らかにした。
  • 毎日経済 イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-06-07 12:01:02