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テクノロジー > 健康・医学

夏風邪に苦しむ子どもたち…もしかしたら手足口病?

気温1度上昇すると手足口病の発症率が11%増加 

    ソウル瑞草(ソチョ)洞に住むキム氏(35 / 仮名)は最近、4歳の息子と一緒にソウル近郊にあるAプールに行ってきた。プールを訪れるには早いが、最近、例年よりも早く訪れた猛暑で通常よりも早く水遊びをすることになったのだ。プールに訪れた日、日中の気温が33度まで上昇しプールは子どもたちで満ちていた。

    しかし、キム氏の息子はプールに行ってきた日の夜から高熱症状に苦しめられた。単純な風邪で大したことはないと考えたキム氏は、息子に解熱剤を与え、その次の日、保育園に登園させた。しかし、その翌日、息子は舌に吹き出物がひどく現れ、手足にはさまざまな発疹と水ぶくれまでできた。キム氏は息子を連れて病院を訪れ、「手足口病」と診断を受けた。キム氏は「手足口病は、主に唾液や痰などを介して感染するため、Aプールで感染したようだ」と話した。

    手足口病は5月~8月に最も流行し、免疫力が弱い6歳以下の小児に容易に発症する感染症だ。初期には風邪に似た症状を見せるが、手と足、口などに発疹と水ぶくれが現れ、発熱と咳、頭痛、食欲不振、下痢、嘔吐などの症状が伴う。

    手足口病は主に、感染者の唾液や痰、鼻水、大便やタオル、おもちゃなどの汚染された物を介して伝播することもあるため、衛生管理に特に気を使わなければならない。

    ほとんどは一定時間が経過すると、自然に回復するが、脳髄膜炎や肺出血などの合併症が発生した場合、致命的になる場合がある。また、まだ手足口病を治療できる薬や予防ワクチンがないため、感染予防のためには個人衛生を徹底することが重要だ。

    最近、疾病管理本部が発表した「2016年度手足口病管理指針」によると、標本監視を導入した2009年以来、手足口病が最高レベルで流行している。また、過去6年間の手足口病患者のうち、合併症に発展した事例が138件に達することが分かった。合併症の中では、無菌性髄膜炎が65.2%(90件)で最も多かった。脳炎(19.6%、27件)、小児麻痺(10.1%、14件)、心肺不全(5.1%、7件)などが後に続いた。心肺不全のうち4件は死亡に至った。

    高麗大学安岩(アンアム)病院小児青少年科のユ・ヨン教授は、「気温が1度上昇すると手足口病の発症率が11%増加するなどと、夏には手足口病の発症率が高くなる可能性がある」とし、「乳幼児をもつ親や保育園、幼稚園で特別の注意が要求され、手足口病が疑われる症状が現れた場合には、すぐに病院を訪問しなければならない」と伝えた。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-06-24 10:55:38