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夏風邪は無条件「冷房病」?…レジオネラ症の「疑い」

    猛暑が続き1日8時間以上、エアコン、扇風機などの冷房機の中で過ごす会社員イさん(女性 / 30)は、最近になって、しばしば頭痛が起き、鼻水、くしゃみなどが出る症状が現れた。彼女は「冷房病(クーラー病)」だろうと考えて大したことはないと思っていた。しかし、症状が持続し、病院に行って診察を受けてみると、「レジオネラ症」だった。エアコン冷却器の中にいた「レジオネラ菌」が原因だった。

    毎年6~8月になると患者が集中するレジオネラ症は、水に生息するレジオネラ菌によって引き起こされる感染性疾患だ。第3群法廷感染症に指定されたレジオネラ症患者は2006年以降、毎年20~30件が報告されている。

    レジオネラ菌は、水さえあればどこにでも存在でき、主に冷却塔水、エアコン、シャワー、蛇口、加湿器、噴水台、風呂、サウナなどの汚染された水の中にいて、小さな水滴の形で空気中に広がり、人体に入ってくる。人間間で伝播はしない。

    レジオネラ菌感染症は、インフルエンザ型と肺炎型に分けられるが、インフルエンザ型は発熱、悪寒、咳、鼻水などの軽微な症状だけが現れるが、肺炎型は24時間後に発熱の症状と一緒に肺に炎症が生じ、咳、呼吸困難などの深刻な症状を見せる。

    しばしば肺炎型の合併症で、心筋炎(心臓の筋肉に急性または慢性的に炎症細胞が浸潤した状態)、心外膜炎(心臓の表面を密着して包んでいる漿膜に炎症が生じる)、副鼻腔炎、蜂窩織炎(皮下組織に細菌が侵入する化膿性炎症疾患)、腹膜炎、腎盂腎炎(腎臓に細菌感染)なども引き起こす恐れがある。

    高麗(コリョ)大学安岩(アナム)病院家庭医学科のユン・ジンヒ教授は、「レジオネラ症の初期には、風邪などの他の疾患と区別できる特徴的な症状がなく、乾いた咳、倦怠感、頭痛や発熱などの症状が現れた時は感染を疑い、必ず専門医の診断を受けるべきだ」とし、「特に、慢性肺疾患者、喫煙者、糖尿病患者、腎不全症患者、免疫力の低下している患者らは、感染の危険性が高まるため注意しなければならない」と伝えた。

    レジオネラ症を予防するには、何よりもエアコンフィルター、冷却器などの定期的な消毒と点検が必須だ。

    2週間に一度はエアコンフィルターをきれいに掃除し、1日に最低3~4時間ごとに1回ずつ窓を開けてよく喚起するのが良い。室内に新鮮な空気を供給し、室内の空気の質と適切な湿度を維持することが重要だ。また、エアコンの冷却塔がレジオネラ菌感染源になる可能性があるため、近辺にリビングの窓や人の往来があることを確認して感染を注意する必要があり、大きな建物や商業施設は冷却塔水、冷温水の施設に対するレジオネラ菌汚染検査が必要だ。

    ユン教授は、「過度な冷房機使用で冷たい風を直接肌に当たて免疫力が低下したり、風邪の症状を見せる可能性があるため、薄い長袖の服を着たり、温かいお茶を飲みながら体温を調節するのが良い」と助言した。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-08-05 16:16:00