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記録的な猛威で熱中症患者は1016人、死亡者は10人…室内でも注意

「熱中症患者」 1000人…ここ二週間に500人 

  • 最近、屋外作業場で工事をしていた労働者のAさん(34)が倒れて死亡した。午後4時ごろ、病院の緊急治療室に運ばれてきたときには、彼の体温は41.1度だった。

    全国に記録的な蒸し暑さが猛威をふるって、今年の熱中症の患者数は1000人を超えた。暑さが深刻だったここ2週間のあいだに、患者500人あまりが集中したことによるものだ。

    7日、疾病管理本部によると、5月23日に熱中症疾患監視システムを稼動した後に、今月5日までに集計された熱射病・日射病・熱性けいれん・熱失神などの熱中症患者は1016人で、そのうちで死亡者は10人に達した。先月24日以降、2週間の間だけでも518人の患者が出た。熱中症の死亡者は主に高齢者やアルコール依存症、冷房がよくない家に住んでいる人、建設現場の労働者、心臓病などの慢性疾患から発生する。

    今年の熱中症患数は2014年の全体患者数(818人)をすでに超え、昨年の全体患者数(1051人)にせまる。気象庁は光復節まで猛暑が続くと予報し、熱中症患者の数は増え続けるとみて、注意が必要だと勧告した。

    私たちの体は外気温の影響を大きく受け、寒いと皮膚の温度が下がり暑いと上がるが、体温は常に一定に維持される。風が吹いたりまたは空気が乾燥するときは、気温が高くても汗がよく蒸発するが、風がなくて湿度の高い蒸し暑い日には汗がうまく蒸発しなくてさらに暑く感じられる。熱射病のような熱中症は、このように汗が体をじゅうぶん冷やすほど出ていない状態で、体温が上がると起こる。特に暑い場所で仕事や運動をすると、筋肉のけいれんが生じたり、汗で水分と塩分が抜けて熱射病にさらされやすい。

    命を奪っていく熱中症を予防するには、外の気温が非常に高いときは無理に働かない方がいい。可能な場合は涼しい早朝や夕方の時間を利用して働き、働いている間はのどが渇いてなくても、20~30分ごとに十分な水を飲むようにする。

    蒸し暑いところで仕事をする時は、仕事を始める前にあらかじめ水を十分に飲んでおき、紅茶やコーヒーあるいは酒は避けた方が良い。服は汗の吸収が良く、軽量で明るい色の長袖の服を着て、太陽の下に出かけるときは帽子や日傘を使うことが好ましい。

    特に熱中症が疑われる患者を目撃した場合は、まず患者を日陰に移して119に申告するべきだろう。水で湿らせた薄い布で患者の体を覆ってやり、冷たい水を飲ませるようにする。意識がない場合は気道に入り込むことがあるので、水を与えない方がいい。

    ムン・ソンウ高麗大学安山病院応急医学教授は、「さいきん激しい室内運動による熱中症や筋肉の破壊(横紋筋融解症)で、救急医療センターに搬送されて来る人が増えている」とし、「冷えた室内での運動であっても、汗を排出しなければ中心体温の上昇による熱中症の症状が発生することがあるという事実を覚えておくべき」だと強調した。
  • 日経済_イ・ビョンムン医療専門記者 | 入力 2016-08-07 20:41:37