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テクノロジー > 健康・医学

3Dバイオプリンティングでカスタム医療製剤を開発

    韓国産業技術大学事業団が、生体材料の適用が可能な3Dバイオプリンティングシステムを構築し、体内で分解される骨組織と軟組織の再生・再建用医療製剤を開発したと発表した。

    顔の骨などに損傷を受けた患者は、身体の他の組織から骨を抽出し、破損した部位に合わせて削った後、移植しなければならない困難があった。手術時間も8時間以上所要した。

    研究チームが開発した3Dプリンティング技術を適用し、患者カスタムインプラントを作って挿入すれば、骨を抽出する必要がなく患者の苦痛が減る。カスタムされたインプラントは、周囲の組織と融合し、自己組織として再生できるように助け、手術時間も2時間以内に減る。

    事業団が独自的3Dプリンティング技術で生産した医療製剤は、体内で2~3年間維持され、自己組織として置き換えられた後、分解されてなくなるのが特徴だ。

    既存の体内移植型医療用製剤物質は、チタン、シリコンなどの体内で分解されていない材料で作られた。私たちの体に移植する場合、永久的に残り炎症を誘発するなどの副作用が発生する可能性がある。

    事業団は、米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けた生分解性医療用高分子であるPCL(Polycaprolaclone)と骨の再生を誘導できるTCP(第3リン酸カルシウム)を単一または複合的に活用した。

    米国とシンガポールで開発された既存の3Dプリンティングシステムは、単一生体材料だけを適用できるが、事業団が開発したシステムは複合生体材料を適用できる。

    人体の細胞を含むバイオインクを出力し、臓器、皮膚、軟骨、心筋組織などのさまざまな人体組織を再生できる細胞プリンティングシステムとして拡張する可能性もある。
  • 毎日経済 イ・ヨンウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-07 15:54:06