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冬の慢性心臓疾患の急性悪化…原因の25%は「インフルエンザ」

ほとんどがインフルエンザの症状がなく、慢性心臓疾患車は予防接種が必要 

    高麗大学医療院感染内科の研究者の研究結果、冬場に慢性心臓疾患が急性悪化する原因の25%はインフルエンザであることが分かった。また、ほとんどがインフルエンザの典型的な症状がなく、医療陣の綿密な観察が必要なことが分かった。

    研究チームは26日、過去2014年9月から2016年5月までの2回のインフルエンザの流行期間中に、高麗大学九老(クロ)病院と高麗大学安山(アンサン)病院の緊急治療室に来院した心筋梗塞、不安定型狭心症および心不全患者112人を対象に、インフルエンザ関連の症状の有無を確認し、迅速抗原検査およびポリメラーゼ連鎖反応検査(PCR)を実施して、インフルエンザ感染の有無を確認した結果、対象者のうち28人(25%)でインフルエンザ感染が、インフルエンザ感染が確認された患者のうちインフルエンザの典型的な症状を見せた患者は5人(17.9%)に過ぎないことが確認されたと明らかにした。

    インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染して発生する急性熱性呼吸器疾患で、毎年冬から翌年の春まで流行する。インフルエンザにかかると、高熱と咳、咽喉痛、筋肉痛、鼻水、鼻づまりなどの症状が現れることが典型的だ。高齢者、乳幼児、慢性疾患者の場合、インフルエンザに感染すると、合併症を発生して死亡に至る場合もあるため注意が必要で、これにより疾病管理本部は毎年秋に予防接種を受けるように勧告している。

    高麗大学安山病院感染内科チェ・ウォンソク教授は、「慢性疾患者の場合、インフルエンザに感染すると慢性疾患が急性悪化する形で現れる可能性があるという点は、すでに知られているが、実際にどのような臨床様相を見せるのか、どの程度の割合で現れるのかはあまり知られていなかった」とし、「今回の研究は、このような部分を直接証明した研究という点で意味がある」と説明した。チェ教授は続いて、「慢性疾患を持つ患者は、ワクチンを含むインフルエンザ予防のための積極的な措置を実施する必要があり、インフルエンザの流行時期には慢性疾患が悪化した場合の典型的な症状がなくても、インフルエンザ感染を疑い、適切な措置をとる必要がある」と呼びかけた。

    今回の研究結果は、今年8月に米国シカゴで開催された「Options for the Control of Influenza Conference IX」で発表されて注目を集めた。OPTIONS学会は3年ごとに開催され、インフルエンザに関連する最大の国際学会だ。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン医療専門記者 / 写真=毎経DB | (C) mk.co.kr | 入力 2016-09-26 10:46:49