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アルファ碁の代わりに「アルカゴ」…笑い与えるロボット作る学生たち

    △写真=人工知能囲碁石飛ばしロボット「アルカゴ」を見せる光云大学ロボットゲーム団の学生たち(キム・ジェフン記者)

    先月22日、ソウル市庁前ソウル広場。「2016ソウル青少年祝祭」のある体験ブースに置かれた小さな囲碁盤に足の踏み場もないほどに人々が集まった。囲碁盤の上に長いロボットの腕が設置されており、向かいには中学生が深刻な表情で碁石を手の中で何度もまわした。いわゆる人工知能ロボットと人間の囲碁対決だ。今年はじめ、世紀の対決として注目を集めた人間と人工知能プログラム「アルファ碁」の火花散る対決が「碁石飛ばし」バージョンで再現されたものだ。

    ロボットの腕は自動感知センサーと人工知能などで計算された最適経路に沿って碁石を僅かな差もなくはじいた。10分間に渡るこの決闘の勝者はロボットだった。ロボットと碁石飛ばし対決を行った中学3年生のパク・セホ君は「どうやって絶妙に力まで計算してはじくのか」と言葉を失った。碁石飛ばしが得意だという「選手」たちが列を作ったが、ほとんどが人工知能の前に跪いた。

    人工知能碁石飛ばしロボットの名前は「アルカゴ(Alggago)」。光云大学ロボットゲーム団「RO:BIT」の作品だ。アルカゴを開発したパク・スハンさん(光云大学ロボット学部)によると、現在アルカゴの人間との対決勝率は90%以上と圧倒的だ。パクさんは「イ・セドル9段とグーグルのアルファ碁対決を見た後にインスピレーションを受けて作ることにした」とし「けれど我々がとても真面目すぎずに、より面白く笑いを与える『ロボット』をコンセプトにして作った」と話した。

    国内初の大学生ロボットゲーム団RO:BITは今年で創団10周年を迎えた。出発は大学内の「電子研究会」など光云大学内の小さな集まりが統合して作られた。グーグルのような大企業資本や有名な学者無しで学生たちが自発的に集まって作られた同好会だ。小さな団体から始まったが、成果は驚きだ。今年10月には国内最大ロボット製作コンテストでありる「2016国際ロボットコンテスト& R-BIZチャレンジ(IRC)」にて2つの大統領賞を含む7つの賞を受賞した。

    チョン・ミングさん(光云大学ロボット学部)は「ロボットは製作期間とプログラミングにかけるものに比べて、勝負が決定する正直なゲームであるために魅力が大きい」と離した。政府や企業支援が大きくはないため困難もある。RO:BIT首長を務めるキム・ジュノさん(光云大学ロボット学部)は「主要大会でどれだけ受賞しても未来が保障されるものではない」とし「青年失業の中で『スペックを積む』は後にして大学時代のほとんどをロボットと共に過ごすことに対する不安もあるにはある」と伝えた。
  • 毎日経済_ファン・スンミン記者 / ヤン・ヨンホ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-11-25 16:15:39