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IBM「ワトソン」が初診療を開始

    △写真=5日にオープンした嘉泉(カチョン)大学吉病院「IBMワトソン人工知能がんセンター」で血液腫瘍内科のシム・ソンジン教授が検査画像を見ながら患者に状態を説明している。

    嘉泉大学吉病院は5日、国内で初めて導入したIBMの「人工知能医師ワトソン・フォー・オンコロジー(Watson for Oncology)が初診療を開始した。61歳男性で大腸がんステージ3の患者を診療したワトソンの診断と処方は、医師が予想した意見と100%一致したと吉病院は明らかにした。

    吉病院の本館1階に入った「IBMワトソン人工知能がんセンター」は、スーパーコンピュータと複数の科の医療陣が患者を診る多学際診療を基本とする。ワトソンを基に、計8種の診療科の30人余りの専門医とワトソン専門コーディネーターが一緒に診療する。病理科・内科・核医学・映像医学・外科・放射線腫瘍学科・血液腫瘍内科・精神健康医学科などの専門医が協診する予定だ。

    センターは、ワトソン専用ラウンジ、ワトソン専用多学際診療室、コーディネーター室などで構成されている。

    嘉泉大吉病院の人工知能基盤精密医療推進団のペク・ジョンフム企画室長(外科)は、「一般診療を受ける患者の不満が『30分待って3分診療』なのだが、ワトソンがんセンターの多学的診療は専門医5~6人が15分ずつ討論して診断することになる」とし、「ここにワトソンを通じて、米国の著名な病院であるメモリアル・スローン・ケタリングがんセンター(MSKCC)の医療陣の意見まで加えられるため、患者の満足度は50倍程度になると考える」と評価した。嘉泉大吉病院の人工知能基盤精密医療推進団のイ・オン団長(神経外科)は、「ワトソンが医師の能力をどれほどアップグレードしてくれるのかわからない」とし、「歩いて、走っていた道を車に乗って高速で楽に行くのと同じだ」と比喩した。
  • 毎日経済 シン・チャンウク記者 / 写真提供=嘉泉大学吉病院 | (C) mk.co.kr | 入力 2016-12-06 09:06:03