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韓国人夫婦が作った教育アプリ、世界の子供の識字率向上に乗り出す

    ゲーム会社出身の韓国人夫婦がアプリを通じ、世界の子供の識字率向上に乗り出す。この夫婦は既に小学生のための数学アプリで実力を証明し、日・中・韓のベンチャー投資会社から57億ウォン規模の投資を引き出している。

    「トドさんすう」の開発会社Enuma(エヌマ)社は23日、賞金1500万ドル(約170億ウォン)をめぐって進められる世界の児童識字率向上コンテスト「The Glonal Learning XPRIZE(グローバルラーニングXプライズ)に、1年6ヶ月間で開発した基礎教育アプリ「KitKit School」を出品した。

    エヌマはNCソフト出身のイ・スイン氏とイ・ゴンホ氏夫婦が、去る2012年にシリコンバレーに設立した教育スタートアップだ。 NCソフトで指折りの開発者としてあげられるイ・ゴンホ氏とイ・スイン氏は結婚と出産そして子育ての過程を経て、教育分野に関心を向けるようになった。イ夫婦がシリコンバレーで創業して作ったアプリ「トドさんすう」は、スマートフォンとタブレットのタッチ操作を教育に合わせて最大化したという評価のなか、20カ国のApp Storeで1位を記録したし、Googleプレイの「2016を輝かせたアプリ」に選ばれたことがある。夫婦があげた成果は自然にベンチャー投資会社の耳目を集め、中国のタル・エデュケーショングループ、米国のK9ベンチャーズ、韓国のソフトバンクベンチャーズコリアなどから約57億ウォンの投資を引き出した。

    エヌマが参加したグローバルラーニングXプライズは、世界最大の非営利ベンチャー財団であるXプライズ財団が人類共通の大きな話題の解決を主題に主催するいくつかのコンテストのうちのひとつだ。この財団は民間ロケット時代を開いたAnsari X Prize((アンサリXプライズ)、人工知能をテーマにしたIBM-ワトソンXプライズ、Googleの支援の下で実施されている月着陸船製作大会のGoogleルナのXプライズなどを開催しており、今回はオープンソース基盤の拡張教育ソフトウェア開発を通じて、全世界の子供たちの識字率を向上させて均等な教育機会を提供するために、グローバルラーニングのXプライズを開催した。テスラのエロン・ムスク会長が、趣旨に共感して賞金1500万ドルを出捐して注目を集めている。

    エヌマは大会のために1年6ヶ月間の期間を経て、基礎教育アプリ「KitKitSchool」を開発した。「トドさんすう」で積んだノウハウを集結したアプリで、正規課程を受けることができない難民と最貧国の児童を対象に、1、2、3のように数の概念から始めて、物の名前などの実生活に必要な言語や数学の基本的な概念を、周囲の助けなしに身につけることができるよう構成された。エヌマは「KitKit School」を開発するために最高の教育研究者とゲーム開発者を投入する一方で、国際開発分野の専門性を高めるために韓国国際協力団(KOICA)のCTSプログラムの支援を受け、国際救護開発の民間団体(NGO)であるグッドネーバーズと協力し、タンザニア現地での児童640人を対象に2度のフィールドテストを実施したりもした。

    イ・スイン代表は、「難民児童のように学校に行くことができない、あるいは障害や困難な家庭事情などによって学校システムの中での教育に困難をきたしている世界中のすべての子供たちが、簡単に学ぶことができる教育ツールを作るために開発し、教育部門で最高の人材を投入して制作した」と明らかにした。

  • 毎日経済デジタルニュース局_キム・ヨンヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-01-23 15:03:08