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猛暑の日には心臓も熱くなる…心臓病の症状は?

    健康な心臓は、長生きのために最も重要だ。心臓が健康であれば、年をとっても活力と精力があふれるようになる。建国大病院心臓外科のシン・ジェギュン教授は「心臓の健康は、誰もが努力をすれば増進させることができる」とし「研究結果、男女の差が若干あることはあるが、体重調節、禁煙、血圧調節、コレステロールや中性脂肪の調節だけでも少なくとも3年から最大15年以上の寿命延長効果がある」と伝えた。

    心臓は、心臓の筋肉やそれに関連する血管で成り立っている。

    総重量は250~350グラムで胸郭の中にあり、橫隔膜、胃、そして肺の間の中央から少し左にかたよっている。心臓は大きく左右部分に分かれており、左と右にはそれぞれ心房と心室が存在する(右心房・右心室、左心房・左心室)。それぞれ心房と心室の間、そして心室と大血管の間には4つの弁膜がある。心臓の表面には心臓の筋肉に血液を循環させる冠状動脈、心臓静脈などの血管があり、心臓全体を二重に包んでいる心嚢膜がある。心臓は1日平均で約10万回、生涯で20億~30億回以上休まずに鼓動して全身に血液を送る。心臓が「ポンプ」で送る血液は1日に1万5000リットル程度で、心臓の筋肉が動くことでポンプ作用が起こる。心筋と呼ばれる筋肉で成り立つ心臓壁は、心膜に包まれている。

    すべての病気がそうであるように、心臓病も症状を通じて「痛い」という信号を送る。疑うべきである主な症状は、呼吸困難(息切れ)、疲労感、失神、動悸、浮腫(体が腫れる現象)、皮膚変色や胸痛などだ。しかしこのような症状は他の病気でも現れることがあるため、必ず心臓病と断定する必要はない。シン教授の助けを借り、心臓病の一般的な症状を調べてみる。

    ◆呼吸困難(息切れ)=心臓病で現れる呼吸困難は、激しい運動や性交後、または階段を急に上ったあとに発生する通常の息切れの感覚とは違う。理由もなく息が切れる感じがするならば、心臓病の兆候である可能性が高い。呼吸困難は心臓病でなくても危険なため、必ず正確な原因を見つけて治療する必要がある。

    ◆疲労感=心臓と関連のない症状であることがあるが、疲労感は心臓病の一般的な症状だ。心臓病と関連する疲労感の特徴は、普通午前中には通常の活力を見せるが、時間が経つにつれて疲労感がひどくなり、夕方になるとへとへとになる。ここに激しい食欲不振と足が重いと感じるのが特徴だ。特に長く持続する疲労感は、心臓病の主な症状である可能性がある。

    ◆失神=失神は突然な意識喪失を意味し、身体的な(激しいショックや痛み)または感情的なストレス(驚き)が失神を誘発する。しかし、失神はもちろんで失神しそうな感覚、例えばめまいなども心臓病の症状である可能性がある。これは心臓の異常により脳に十分な酸素を供給できず、脳の意識が飛んでしまうためだ。

    ◆動悸=心臓の鼓動が飛ばし飛ばしになる感覚はほとんどの場合、心臓の早期収縮に起因する。心臓が早期収縮する場合は後ろに正常に続く鼓動はより強くなるため、鼓動が1度起きなかったと感じるようになる。頻繁に現れないのであれば心配する必要は無いが、理由もなく2~3分以上続く場合は必ず医師の診断が必要だ。

    ◆浮腫(体が腫れる現象)=全身が腫れる症状である浮腫は、心臓病の兆候である場合が多い。よく目、胸、腹部、足、足首などに発生する。浮腫の発生部位は心臓病の病因と関連がある場合が多い。腹部や足に現れる浮腫は、右心室の機能低下や三尖弁膜の疾患から現れる。左心室の不全だけが原因の場合には肺静脈に血がたまるようになって肺水腫が現れ、呼吸困難が発生することになる。

    ◆皮膚の変色=私たちの体の各細胞に酸素を供給できなければ、皮膚や唇、爪の下の組織はチアノーゼを起こす。チアノーゼは先天性心臓病、末期心臓病や心臓がかなりの損傷を受けた場合に現れることがある。一般的にチアノーゼは重度な心臓病である可能性が高いため、すぐに病院を訪れる必要がある。

    ◆胸痛=胸の痛みは、心臓病の最も顕著な症状だ。すべての胸痛が心臓病のために起こるわけではないが、胸痛を経験した場合はすぐに心臓専門医を訪れて診療を受けなければならない。胸痛の原因は狭心症、心筋梗塞によって発生することがあるが、狭心症の症状は絞る感じの胸の痛み、首を絞めるような痛み、胸を押すような感じなど多様だ。狭心症の痛みは通常、胸の真ん中始まって腕、首、あごに放射されて進む場合が多い。

    ほとんどが1~15分間のあいだ続き、それ以上続く場合は心筋梗塞とみなすことができる。心筋梗塞は突然激しく押さえつけられる痛みが現れ、腕、首、あごに伸びていくと感じる。ひどく押さえつけられたり、絞られるような症状が5分以上続くか、ひどくなくとも20分以上続く場合はすぐに心臓専門病院の応急室に向かう必要がある。

    ◆複数の症状が一度に表れる場合=心臓病の前兆症状は1つや2つで現れることもあるが、一度に発生して重度な状態である場合が多いため、すぐに措置をとって病院に行かなければならない。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン 医療専門記者 / 写真=photopark.com | (C) mk.co.kr | 入力 2017-07-09 09:11:04