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テクノロジー > 健康・医学

口腔がん患者の顎骨再建も「3Dプリンター」で

    下顎ががんに浸潤された場合、腫瘍とともに顎骨も除去するしかないのだが、このとき足の骨(腓骨)を利用して患者の顎骨を再建する手術が並行される。

    これまでは、CT画像から得られた情報のみを活用して手術が行われてきた。しかし三星ソウル病院の医療陣が3Dプリンティングモデルと骨切除ガイダンスを開発し、手術時に切除しなくてはならない下顎と取り付けるための腓骨をあらかじめ作り、骨切除と再建を同時に事前に行って確認できるようになった。

    これによりさらに精密な手術が可能になり、手術時間も短縮する。そして再建時に患者の顔の輪郭を予測するのにも役立つものと期待されている。

    三星ソウル病院は、耳鼻咽喉科のペク・ジョンファン教授チームが3Dプリンティング技術を利用した口腔がん患者の顎骨(下顎)の再建手術のモデルと骨切除ガイダンスを開発したと23日明らかにした。今回の3Dプリンティングの開発は、2013年の副鼻腔がんの手術モデルと昨年の中耳炎の治療時に必要な側頭骨の手術モデルに続いて3度目だ。

    未来創造科学部の「ICT基盤の医療用3Dプリンティング応用SWプラットフォームおよびサービス技術開発」課題(慶北大学)の支援を受け、医療映像処理ソフトウェアと3Dプリンターが利用された。

    ペク・ジョンファン教授は「このモデルを使用すると、医師たちが理論的にのみ習った手術法を自らの手で実際に身につけることができ、最終的には患者たちにとって有益だろう」とし「今後、ますます多様な3Dプリンティング手術モデルの開発に拍車をかける」と伝えた。
  • 毎日経済 イ・ビョンムン 医療専門記者 / 写真=三星ソウル病院 | (C) mk.co.kr | 入力 2017-08-26 09:00:00