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KTとノキア…平昌冬季オリンピックの5Gサービスに速度加える

    • 黄昌圭(ファン・チャンギュ)KT会長(右)とノキアのラジーブ・スリ会長が、次世代ネットワーク技術協力方案について話し合った後に握手している

    KTは世界最大の通信機器メーカーであるノキア(NOKIA)社と手を握って、5世代(5G)移動通信分野の技術協力を強化する。これによって来年の平昌冬季オリンピックで5G試験サービスを提供し、2019年に商用化する予定も滞りなく進行する計画だ。

    黄昌圭(ファン・チャンギュ)KT会長は25日、ソウル市光化門のKTビルでRajeev Suri(ラジーブ・スリ)ノキア会長と会い、5Gをはじめとする次世代移動通信技術の協力方案について集中的に議論した。ノキアは2015年に仏アルカテルを買収し、世界最大の通信機器メーカーとして浮上した。

    インド出身であるスリ会長は2014年に最高経営責任者(CEO)に就任し、その後は現在までノキアを率いている。

    KTによると、両者はこの日の出会いで両社の5G商用化計画を共有し、技術・装置の開発状況などを点検した。特に10月からは平昌冬季オリンピック5G試験サービスのためのインフラ構築が本格化するだけに、十分な運用ノウハウの共有と新技術の開発案を集中的に議論した。

    KTは今回のノキアとの協力に基盤して、年末から本格的に行われる5Gのグローバルな技術標準の手順に、自社の「平昌5G規格」を拡散させるという戦略だ。 KTとノキアは2015年11月以降、サムスン電子、インテル、エリクソン、クアルコムなどの機器メーカーと「5G規格協議体」を結成して運営している。このことから、平昌5G規格を制定して関連機器を開発するなど、コラボレーションを続けてきた。

    両社は次世代の無線接続技術「ニューラジオ(NR)」基盤の5G商用化スケジュールを前倒しするために、平昌5G試験サービス後も5G規格協議体の結束を強化する方策を議論した。今後のグローバル通信技術協議体である3GPP(Third Generation Partnership Project)などで技術標準化作業を行う際に、5Gの電波伝送技術だけでなく、5Gネットワーク全体のコントロールタワーの役割をはたす「コア(Core)」の開発のための分科(ワーキンググループ)を構成するために協力することにした。

    ファン会長とスリ会長は両社の協力関係を5G無線技術の分野だけでなく、5G全体に拡張することにも合意した。基地局・機器を仮想の形で分離して、効率的に5Gネットワークを構築する「仮想化ネットワーク」と、ユーザーが選択したサービスに応じてネットワークを選択・分離する「ネットワークスライシング」を開発し、新しいプラットフォームに適用することにした。

    ファン会長は「KTは2015年の5Gビジョン発表に続き、来年の平昌で5Gの試験サービスを完了するために、グローバルな技術協力を主導している」とし、「国内外の主要企業と協業して世界初の5Gを商用化し、生態系を構築する 」と語った。

    一方、スリ会長はこの日にSKテレコムも訪れて、技術協力方案を議論した。ノキアとSKテレコムは5G時代の主要技術として評価されている、大容量のマルチアンテナと超高周波技術などで協力している。 2月には「量子暗号通信事業協力契約」も締結した。
  • 毎日経済 キム・ギュシク記者 / 写真提供=KT | (C) mk.co.kr | 入力 2017-08-25 14:41:28