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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    怪食を楽しむ芸能人を紹介してください
  • A.
    韓国では食レポのコンテンツが溢れていますが、漫画家ホ・ヒョンマン(許亨萬)の『食客』がその道を大きく開いたのではないかと思います。

    日本の漫画『美味しんぼ』を読んで「韓国には、どうしてこのような料理漫画がないんだろう?」と思って企画した作品です。画伯は漫画を描く前の3年間、全国を歩き回ってあらゆる味を調査しました。屠畜場のオーナーが「ホ・ヒョンマンが取材担当者と一緒に夜も昼も訪ねてきて面倒だった」と言うほどでした。

    考証に心血を注いだということでしょう。漫画で紹介する食べ物を直接食べるのは当然のこと。第8巻『死と交換する味』で微量のふぐの卵を食べるシーンがあり画伯も刺身屋の社長と一緒にふぐの卵を味わったそうです。そして体にマヒ症状が生じ、この世を去りそうになりました。

    ふぐの卵を食べて死にそうになった人もいます。元老俳優のヒョンソクです。彼も2010年頃、ふぐの卵を食べて重体になり奇跡的に生き返りました。

    芸能人の中に怪食を楽しむ人はそんなに多くないです。歌手のパク・ナムジョン(朴南政)、国楽家出身のトロット歌手のソン・ガイン、ボーイグループNCTのラッパーのジェミン(羅渽民)、トロット歌手のテ・ジナ(太珍児)くらいです。

    パク・ナムジョンはラーメンにケチャップをかけて食べる奇行(?)を披露し、ソン・ガインはスイカを味噌チゲと一緒に食べるそうです。ソン・ガインはスイカを海苔に包んで食べることもあるそうですが甘くてさっぱりした味が塩味のきいた味に調和しておいしいと言います。

    ジェミンの好みは極に達します。水割りをしていない8ショットコーヒーを1日に2杯ずつ飲み寝る前には角砂糖を食べるそうです。

    テ・ジナはたまに牛乳とコーラを入れて作った「牛乳コーララーメン」を楽しむそうですが、70歳近い彼の年齢を見ると風変わりな味に引かれる傾向はあるように見えます。

    芸能人ではないですが、最近ではほとんど芸能人同様の扱いを受けるネット配信をする人々の中には怪食を楽しむ人がかなり多いです。いや、怪食は彼らがネット配信という密林で生き残る秘訣の1つです。

    「野生で生き残る」のネット配信バージョンというわけです。

    その中の1人がFunainnuです。ウェブ開発者という本業が別にありネット配信にこだわらないですが、たまに奇抜な料理を放送で披露します。

    上の写真は「ケチャップ餃子ご飯」ですが、見た目は悪くないです。しかし下記のいろいろな美味しい料理を混ぜて作る料理は、いったいなぜ作るのか、よく分かりません。食べるためなのか、それとも見せようとしているのか…。

    • https://clips.twitch.tv/RespectfulPerfectTurnipSeemsGood-C7kZxLDZzCTsA93v



    上記の映像に出てくる料理名は「フルーツカクテルを添えたポテトトングランテン・アーリオ・ディ・ペペロンチーノ」です。

    ネット配信をしているヨンドゥは、チョコサムギョプサルや電子レンジを使った刺身など一般的な常識では変に思う料理を披露します。ブルダックポックムミョンにケチャップやマヨネーズをたっぷりかけた料理まで披露したことがあります。

    Twitchストリーマーのサンバはラーメンにイチゴを入れて食べたり、イチゴでご飯を炊いたりします。ウォッカでディッピン・ドッツ・アイスクリーム(つぶつぶアイス)やパンを作って食べることもありますが、それを真似てみた人の反応は、だいたい「思ったよりおいしい」でした。

    AfreecaTVで農村生活を扱うBJのジュナは、カラス、アカウミガメ、ヌートリアなど奇怪な食材で料理をしたりウナギを丸ごと噛んだりする怪食家として定評のある人です。自分でとった食材で料理を作っているのですが食べられないものはありません。

    釣り&料理を専門に扱うYouTuberの真石器時代は、ほとんどの釣り人は釣るや否やおいしくないと言って放すウグイ、カワヒラのような魚も美味しく料理して食べます。人々が好む肉は変な方法で調理をします。例えばワカサギではかき氷を作り、獲れたフナを干して粉にしたあと小麦粉と一緒にこねてプンオサマンコ(鯛焼きアイス)を作ります。市販されているプンオサマンコとは質的に異なる本物のフナサマンコです。

    怪食として一番有名なネット配信をする人はワナナです。

    減量公約を掲げましたが失敗し罰ゲームとして4人のストリーマーに会ってご飯をおごってもらうことになります。

    最初におごってもらったのはジコクリームパスタ、2番目は発酵させたガンギエイとプロテインシェイクでした。タンパク質シェイクに入った材料は茹でた鶏ささみとブロッコリー、キャベツ、そして皮が含まれている丸ごとバナナです。シェイクのとろみが強すぎて、カップを傾けてもこぼれず首を180度そらした状態でスプーンですくって飲みました。

    3番目に食べたのはハワイアンチョコカレーでしたが料理名とは異なりカレーはまったく入っていない「パイナップルチョコ丼」でした。ここにハリボーのゼリーをのせて目をつぶってすくって食べるわけにもいかない料理になりました。

    4番目に味わった罰ゲームはワナナと不死餃子です。ワナナは、バナナを「ソレヌン(松の芽)」に24時間漬けて、その上にワサビを乗せたバナナでした。ワサビが乗せられたバナナということで、「ワナナ」という名前がつきました。点心として出した不死餃子は餃子の中にサナギとつぶ貝、蜂蜜、チーズ、シナモン、チュール、これをパワーエイドで煮込んだ料理(?)です。ワナナにこの罰ゲームを与えたストリーマーのレバは好奇心で1つずつ食べてみて自分の作品に驚愕して叫びました。

    「私が悪かった。もう食べなくてもいいよ」