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  • Q.
    透明マントを作ることができるでしょうか?
  • A.
    上は2017年に公開された映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の主人公、ミラ・キリアン少佐(スカーレット・ヨハンソン、Scarlett Johansson)です。

    服装がかなり派手です。服を着たようにも見えますし脱いだようにも見えます。透明な衣装を着た姿を表現してみたら、このように風変わりな姿になったようです。

    透明マントは、この作品に先立って『ハリー・ポッター』シリーズにも登場しました。

    ハリー・ポッターの父親が遺品として残したもので「死」が自分が身につけていたものを脱いでくれた「死の秘法」です。

    透明マントは死と深い関連があることはあります。ギリシャ神話における冥界を司る神ハデス(Hades)の名が「見えざる者」という意味です。ハデスが持っている兜は着用者を透明化にさせる道具です。

    神話に出てきそうな透明マントが人間の技術で作られるのでしょうか?

    メタマテリアル(Metamaterial)の開発にかかっています。メタマテリアルは光の波長より非常に小さいサイズに設計された物質です。自然には存在しない人間が作り出した物質です。光の屈折率は+ではなく-であることがメタマテリアルの最大の特徴です。

    理論的にメタマテリアルが言及されたのは半世紀以上前の1967年度のことです。そして2003年には複雑な音の屈折率と右手の法則が適用されない物質で作られたレンズが公開され2006年には不完全ではありますがマイクロ波の振動数から透明なマントが検証されました。

    メタマテリアルは使い道が多いです。光と音波が相互に作用するよう設計したり、高性能レンズ、効率に優れたアンテナ、超敏感センサーも作ることができます。メタレンズが開発されると現在かけているVRメガネもコンタクトレンズのように小さく薄く軽くすることができます。

    しかし、世界が注目しているのは透明マント、つまりステルス機能でしょう。

    2015年にアメリカ陸軍は透明マント導入計画を発表しましたが、アメリカ陸軍が要求する性能は360度、どの角度からも透明で監視装備に露出されず450グラム以下で隠蔽時間8時間以上でした。その程度なら透明マントを着て作戦を終えると考えたわけです。

    敵は見えない敵と戦わなければならないので、どうなるか分かりませんが8時間あれば十分だと思います。

    米軍だけではありません。世界の強国が透明な軍服製作に死活をかけていると言ってもいいでしょう。

    メタマテリアルを研究する科学者は10年後には透明マントが常用化されるものと予想しています。『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の時代的背景が2029年なのでそれより少し遅れています。

    すでに数ミリサイズの物を隠せる機能は開発されています。1ミリサイズの物体を見えないようにするためメタマテリアルをナノ構造体として設計し、その製作費用が数千万ウォンに達するというから透明マントの製作には天文学的費用がかかるかもしれませんが、どの軍隊もこれを拒むことができないはずです。

    結局は作られるでしょう。

    上の光景が訪れるまで、まもなくだという話です。

    そのため世界各国の多国籍企業は、メタ物質開発に死活をかけるしかありません。

    Googleは、メタマテリアル開発のトップランナーの1人であるPOSTECH(浦項工科大学校)のノ・ジュンソク碩座教授を迎え入れるため年俸300万ドル、希望する勤務環境の提供、必要な人材採用選抜の権限などの条件を提示しました。

    ノ・ジュンソク教授は昨年、指タッチだけでホログラムイメージを操作する技術、窓ガラスに付けると温度を下げるフィルム、潜水艦に活用可能な水中ステルスメタ表明、0.001ミリ厚さのレンズを開発する成果を収めた学者です。これだからGoogleが欲しがるのも当然でしょう。