料理の出来ない男性。
今世紀、いや、十年ほど前までは男性が料理ができないことが、まったく欠点ではありませんでした。

他国はともかく少なくとも韓国では料理は男性の領域ではなかったからです。もちろんまだ保守的な家では男性の台所の出入りはタブー視されています。成人女性たちが席を立つ場合は若い娘がお父さんの食べ物を準備するのが当たり前のことだと思う家がまだあることもあります。

男性は席を外して女性が準備した食卓におとなしく座り、それを食べて、ただ部屋の片隅に押しやるくらいの苦労をしただけでした。皿洗いなんて！とんでもないです。

しかし世の中が変わりました。これからは男性が皿洗いなど簡単な家事を手伝うのは当たり前の日常のことで料理もできなければなりません。

テレビをつけると料理が上手な男性が溢れています。一時はあまり尊重されなかったシェフたちが今は人気スターになったので世の中も大きく変わりました。

ハンファ生命eスポーツの監督を務めた俳優のカン・ヒョンジョンは典型的な昔の男性ではないかという気もします。同じチームにいたプロゲーマーのイ・ヒョヌは「カン・ヒョンジョン監督が炊いたご飯は地獄の火で炊いた感じだった」と話すほどです。

ジュンスも同じ立場です。食べ物を食べる時、先に舌が出る癖のある彼はスープを作っていてニンニクスープを作ってしまったことがあるそうです。作れる料理はラーメン、焼きイカ、目玉焼きくらいです。

ペク・ジョンウォンが出演するSBSバラエティ『ペク・ジョンウォンの三大天王』でMCを務めたイ・フィジェ（李輝載）も料理が下手です。『スーパーマンが帰ってきた』で息子のソオンとソジュンに食べさせようとのり巻きを作ったが結果はめちゃくちゃで、ソン・イルグクの三つ子を家に招待して誕生日の食べ物で麺を作ってあげようとししましたが隣にあった紙を燃やしたりもしました。

『ペク・ジョンウォンの三大天王』のMCでは比重が非常に低い上、すぐに降板しましたが、料理に関する知識があまりにも不足していて、あまりにも当然なことを聞く場合が多かったためではないかと思います。

各種バラエティ番組で活躍中のSUPER JUNIOR出身のキム・ヒチョル（金希哲）も料理とは縁が遠いです。彼はSBS『美味しさの広場』に出演し子どもたちの口に合うポテトチーズ料理を披露すると言って挑戦し一緒に出演した出演者たちに味より笑いを披露しました。



大した料理でもなかったです。ジャガイモの上にチーズを溶かして置く、そんな食べ物でした。問題はチーズを溶かす簡単な方法から生じました。説明書通りモッツァレラチーズを電子レンジで溶かしたところ、チーズがホットクのようになってしまったのです。ペク・ジョンウォンはヒチョルの作品を見て「これ何？ この料理を開発したの？」という反応を見せました。電子レンジの家庭用（700W）と業者用（1000W）の違いを区分できないことから出たミスでした。

そういえば男性アイドルグループの中で料理が上手な人がいれば料理が下手なメンバーもかなり多いです。

13人組ボーイグループSEVENTEENのボーカル、ジョンハンはJTCバラエティ『アイドルルーム』に出演した当時、ゴマの葉にマシュマロを入れて電子レンジに回す奇抜さを披露しました。それなりに自信のある姿でしたが、これを食べてみたプ・スングァン（夫勝寬）は眉をひそめました。

「わあ、だから竹塩歯磨きの味が…」

イ・ジェジンは、Sechs Kies時代に料理する姿が放送に出たことがありますが、当時披露した料理は餃子スープです。おひつに餃子スープに入れる材料とキムチ2袋を丸ごと入れて蒸したのですが、結果はとても悲惨なものでした。メンバーはもちろん自分も一口食べて吐いてしまいました。

ミュージカル俳優としても活動中の4人組グループ、HIGHLIGHTのメインボーカル、ヤン・ヨソプ（梁耀燮）の料理の腕はファンには定評があります。ファンがプレゼントした肉が牛か豚かを区別できず肉を焼く際にフライパンに油を引くかどうか迷うこともありました。



まあ、一緒にいたグループのメンバー、ソン・ドンウン（孫東雲）も料理について無知なのは同じでした。

Pledisエンターテインメントの5人組ボーイズグループNU'ESTは、メンバー全員がこのプロパティを持っています。中でもパプリカを手で搾汁するレンは最悪です。一番年上のアロン（郭泳旻）とリーダーのJR（金鐘炫）の腕前がまだマシだとはいえ、どこまでも「マシ」程度です。アロンは目玉焼きを作って食べながら塩がないと言って粉唐辛子をかけようとしましたし、JRは健康食だと言って海苔巻きを作る時に塩をかけて、ごま油で海苔をつけようとしたこともあります。

料理ができない芸能人の姿は面白くもありますが、レストランの主人が料理のが下手なら、それは困ります。

ペク・ジョンウォンがMCを務める『ペク・ジョンウォンの路地裏食堂』に出てきた自営業者の一部は「あの方たちは、なぜレストランを開いたのか？」という疑問を抱かざるを得ません。