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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国は日本に比べて、映画料金が安いようです。理由はありますか?
  • A.
    非常に口が達者な友達が一人います。絵を描く画伯ですが、どうせなら漫談家として売り出したほうが良い友人です。

    この友人の話し方は、映画を見た後に真価を発揮するそうです。2時間の映画を見て、4時間の間しゃべり続けます。あまりにも話が長いのでガールフレンドが真夜中を越えても、家に帰ることを忘れるほどです。このような才能を知っている友人は、彼と一緒にダブルデートすることを望みます。理由は、あえて説明しませんが。

    そうですね。映画は、お酒一杯を飲むことより、もっと一般的なデートコースです。家族全員が一緒に映画を見ることも珍しくありません。

    韓国で映画を見ることは大きく負担にはならないようです。いくつかの上映館が料金を引き上げはしましたが、3D映画を除いて最も高い観覧料が1万ウォン程度です。まだ若い男女が一緒にデートを楽しむには大きく無理のないレベルです。割引チケットなど様々な制度を利用すれば、平日の午前には、ほぼ無料くらいのレベルで映画を見ることもできます。

    日本では成人の観覧料が1800円だそうですね。韓国のお金で計算すれば、25000ウォン程度ですので、国民所得を考慮しても韓国よりもはるかに高価なものです。

    「韓国の映画観覧料が日本より安い理由」についての質問を裏返すと「なぜ日本は高いのか」となるでしょう。

    インターネットに日本にいる留学生が書いた文を見ると、少し答えになる気がします。彼が書いた記事を一通り紹介してみます。

    「韓国では映画が平凡なデートコースなのに、日本は映画料金が高いからなのか、人々が映画をあまり見ない。東京ではないからか、土曜日の夜にも関わらず人があまりない」

    彼はハリウッド映画の公開が韓国よりも遅く、韓国で大ヒットを打って1千万人の観客動員数を目前にしている『インターステラー』が、日本では静かだという言葉も付け加えました。彼が書いた記事が日本の一部の地域に限られたものなのか、どれだけ事実と合っているのかはよく分かりません。

    しかし、映画を見る観客が少ない場合は、料金を低くすることは難しいだろうという気がします。劇場の収入が観客数ⅹ料金でしょうから、来場者が少ない場合は、その分の料金を上げなければ劇場を維持することはできません。もちろん、このような単純な仕組みを日本劇場所有者が知らないはずがないと思います。

    料金を下げて観客をたくさん呼び込むにはマーケティング戦略が必要ですが、料金を下げても観客が増えなければ、大事になるのではないでしょうか。日本人がどれほど映画を楽しむかを知らないうえに、ただ仮定して説明しているので間違っていてもそこまで責めないでください。

    観覧客の数だけではなく韓国の映画観覧料が安い他の理由もきっとあるでしょう。韓国の映画館は、デパートを併設する場合が多くあります。ロッテ、メガボックス、CGVなども映画産業のほかに違うサービス業種を一緒に運営する大企業です。デパートの中や近くに位置する映画館は劇場収入のほか、百貨店の売上高を上げるのにも役立ちます。映画料金が単に劇場収入だけを考慮し決定される事案ではないということです。

    デパートの中にあるレストラン街で食事をして、映画を見て、服や靴も買うなら、映画料金を上げて、あえて観客を追い出す必要はないでしょう。