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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    車のドアノブ近くについている青いスポンジはなんですか?
  • A.
    韓国で道路を行き交う車を見ていると、自動車のドアの端に青くて四角いスポンジがついている車を見かけることがあります。このスポンジは駐車しドアを開けたとき、隣の車や障壁にぶつかって傷がつかないよう、保護のためディーラーが新車につけるものです。

    私が思うに、新車を買ったからには自慢しなければいけないので、そのままつけ続けているのではないでしょうか。直接自分の口からは自慢話はできませんよね。同乗した人に「これ新車なんですよ」なんて言いにくいでしょう。自慢はひそかにしなければなりません。そんなとき、青いスポンジをつけたままにしておけば、同乗した人は納車まもない車だということに気付きます。

    「お、新車だね。受け取ってどれくらいなの。いいね、最近うまくいってるみたいだね」

    車が好きな人は、おそらく車をあちこち眺め回すでしょう。そんなときに、ひとつひとつ受け答える必要はありません。ただニッコリ笑っていればよいのです。新車を受け取ったのですから。

    昔のことですが、隣の家で車にまつわる騒動がありました。隣家があまりにもうるさいので、誰かがピンポンとベルを鳴らしているなと思い、外に出てみたんです。そうすると、隣家の主人は車に傷をつけられたと大騒ぎ。

    「どうしてくれるんだ、やっとの思いで手に入れた車なのに、誰がこんな真似を…」。

    隣家の主人は息も絶え絶えに混乱しながら、やがて見物に来た人たちを一人ずつ睨み付けます。よく刑事ドラマでは、必ず犯人は現場に現れるというではありませんか。犯人を捕まえようと見つめていたのだと思いますが、おじさんの目つきが怖くて逃れようとしたわけです。私が罪を犯したわけでもないのに、下手に目をそらすと怪しまれそうで…。なんとなく家の外に出たのが、これは面倒なことに巻き込まれてしまったと後悔しました。隣家の主人の車に傷がついたのは、車を購入してから何日たっていたのかはよく思い出せません。とにかく今はボロ車になってしまったのは明らかです。

    数日前はタクシーに青いスポンジがついているのを見たのですが、運転手のおじさんが車を受け取って半月がたったと言っていました。おそらくこのタクシーのスポンジは丈夫で、軽く3~4ヶ月はもつと思いますね。タクシーの運転手のおじさんは、とても几帳面な人のようです。営業を終えて車庫に帰ってくると、車の内外はもちろん、青いスポンジにも傷がつかないように細かくチェックしているに違いありません。あるいは、とても不器用なのでスポンジを取って、ペイントが剥れないか心配しているかも知れません。おっと、余談でした。

    そういえば物を買った後、包装紙をきちんとはがさずに使ったりすることは、車の他に何かあるでしょうか?スマートフォンや携帯電話の保護フイルムは、すべてはがさずに使う人もいるのではないかと思います。また、車につけるスポンジはリサイクルごみなのか?なんて、まったく別のことも気になってきます。