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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    フィットネスセンター(GYM)が24時間営業してますが、韓国人はそんなに運動が好きなんですか?
  • A.
    面牧洞に住む会社員がいます。面牧洞がどこかって?そうですね、何と説明するべきか。ただ、面目のある人達が集まって住んでいる町内だと思ってください。

    この男性が勤務する会社がどこにあるかというと、韓国の国会議事堂がある汝矣島なんです。家から約20kmぐらいになります。道路がほとんど高速道路で連結されているので、アクセル全開で走れば20分ほどで会社に行くことができます。出退勤時間がそんなにかからなくて良さそうでしょう?

    もちろん、20分しかかからないこともあったりします。明け方の1時から6時までに車を運転するんだったらね。ラッシュアワーにはどうなのかって?曜日ごとに違うし、天気によって違うこともありますが、1時間は超える距離ですね。ひどいときには1時間30分を超えるといいます。出勤時間が9時だから、出勤時間直前に会社に到着するには少なくとも7時30分には家から出発しなければならないという計算がでてきますね。20分あれば行ける距離を1時間以上道路でのろのろと進むのだから、どれだけ退屈なことでしょうか。

    男性は苦心を重ねた末に会社の前にあるフィットネスセンターに登録しました。フィットネスセンターの一角に室内ゴルフ練習場もある所です。運動施設やコーチの資質などは問わず、24時間開いているという広告文句だけを見て登録したのです。実際、24時間営業をすることはありません。見たところ、夜中12時になる前にフィットネスセンターの電灯がすべて消えるようでした。しかしまぁ、自分が明け方1時に運動をすることもないから、5時には間違いなく開いているという言葉だけを信じて登録をしたんですね。

    それから、本当に熱心に生きました。明け方5時に起きて歯磨きをして、適当に軽く顔を洗って非夢似夢の間に汝矣島に到着して、サイクリングマシンのペダルを踏んで、ランニングマシーンで走って、ダンベルを持って「明け方から何て狂ったことを」とひとりで笑ったりもして本当に熱心に生きました。

    大部分の大企業はソウルの都心地の何カ所に集まっているのですが、家が町はずれの地域に離れていると、ラッシュアワー時の通勤時間が2時間近くかかることもあります。このため、前に紹介した人のような会社員が結構います。言ってみれば睡眠を惜しんで運動をする人々ですね。夜遅くまで友達とふざけている若い世代はお金をあげてもできない事ですが、職場が命の糧である40代のサラリーマンならどうしようもありません。遅刻しないためには明け方の星を見るのに慣れなければならないですね。

    このような会社員を狙った24時間フィットネスセンターが会社の密集地域に結構あります。そしてちょっと別の話ですが24時間営業するチムチルバンもフィットネス場を作っておいてこのような会社員を誘惑していますね。

    かといって全ての24時間フィットネスセンターが都心にだけあるわけではありません。また、フィットネスセンターが全て24時間営業をしているわけでもないんです。

    最近では痩せるための肥満女性、もうちょっとスリムになりたい若い女性を相手にした女性専用フィットネスセンターも24時間営業体制で運営するといいます。女性専用のフィットネスセンターは都心よりは住宅街に位置しているそうです。そして女性用のフィットネスセンターでは夜11時から明け方1時まで運動する会員達が相当数になるという話も聞こえますね。