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もっと! コリア (Motto! KOREA)
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  • Q.
    韓国では、何歳まで男の子が女風呂に入れますか?
  • A.
    シン・ドンヨプというMCがいます。一般市民の悩みを聞いてあげるKBSのトークショー『アンニョンハセヨ』も彼が進行している番組です。

    昨年9月に番組に登場した小学校6年生の女の子は「コールセンターのオペレーターをしている母は、優しい声で人々の応対をしているが、家に来ると声を荒げる」とし、「家族にも優しい言葉遣いで話してほしい」という願いを打ち明けました。

    姉の証人として登場した弟は「母親が自分の歳を騙して、女湯に連れて行ったこともある」と告げ口をしました。息子の言葉を聞いたシン・ドンヨプは「今は嫌かもしれないけど、後になったらお母さんに本当に感謝すると思うよ」と話し、その場にいた観覧客を笑わせました。

    シン・ドンヨプはまた、自分は小学校までとても背が低かったため、4年生の1学期まで母親に連れられて女湯に入ったという事実を明らかにしました。

    子どもたちの発育状態がそれぞれ違うため起きたエピソードです。韓国の男の子も、伸長が高いと満4~5歳になっていなくても、男っぽく見えたりもします。中国だったら、このような子どもたちは女湯の入り口で追い出されたことでしょう。中国は歳で制限しているのではなく、伸長を計って決定するからです。

    中国ハルビン省では、伸長80センチ以上の男の子は女湯への出入りを禁止しており、もうすこし規制が緩い地域でも「伸長が1.2メートルを超える男の子は女湯禁止」という赤い文字が壁に書かれています。

    だからといって中国のすべての地域にて伸長を測って女湯に出入りできるかを区別するのではありません。河南省は「3歳未満」という厳しい基準を導入しました。女湯に入って水遊びをしたり、ぼんやり立って見つめてくる男の子を見て、腰を抜かしたことのある女性は河南省の銭湯がうらやましいかもしれませんね。

    日本の場合は地域ごとに違い、北海道では満11歳の男の子まで女湯に入れるという資料を見たことがありますが、本当でしょうか。

    韓国で法的に女湯への出入りが制限される歳は満5歳です。

    「男の子は5歳以上になれば男湯に行ってください。5歳になったら、たいていのことは知っています」というメッセージを掲げる銭湯もあります。

    2003年まで、小学校入学前の満7歳まで女湯への出入りが可能だったのですが、その後、2歳引き下げられました。5歳も多いと言う女性の不満が増え、男の子の出入りについて銭湯の店主と客の間でイザコザが増えると、銭湯業中央会は政府に男の子の女湯の出入り年齢を下げてほしいと公式な要請をしました。

    満5歳から韓国の歳での5歳にしたり、満4歳未満に低くしてほしいというのが銭湯の店主たちの要求です。

    ところが、年齢を低くするからと言って、客の不満を全て解消することができないというのが問題です。今年の初め、ある女性コミュニティに「銭湯に、男の子を連れてこないでください。お願いだから!」という文が投稿されました。

    銭湯で体を流しているときに、知らない男の子がしきりにちらちらと見たり、周りを歩き回り、何回も「ママのところへ行きなさい」と追い払ったのに、うろちょろし続けたそうです。脱衣室では自分のお尻を触って逃げて行ったというのです。銭湯の主人に文句を言いましたが、男の子の歳が3歳だったということで、法的には5歳までは女湯への出入りが許されるので、店主としてもどうしようもないと返答されたと、怒りを爆発させたのです。

    そのような不祥事を防ぐためには、歳の制限を2歳まで下げたり、男子の出入りを完全に禁止するしかありません。

    しかし、それも問題です。シングルマザーや共働きの夫婦、幼い孫を育てる祖父母としては、受け入れがたいものです。

    「家族の中に男の大人がいないのに、では、うちの子は銭湯に行くなということか」

    家でお風呂に入れることもできるかもしれませんが、片親家庭の子どもたちは近所の銭湯にも行けなくなる処置がどこまでも正しいとは言えないはずです。

    だから、銭湯の混浴の年齢制限について考える当局は頭が痛くなるのです。

    結局、女湯に入って来る男の子の態度がポイントになるのですが、母親の横で顔を下に向けておとなしくしていれば何も言われないことでしょう。ただ、3歳ほどになった男の子を壁だけを見させ続ける秘訣を探すことは難しいので、まったく、難しい問題です。

    一つだけ面白いことは、男湯には5歳になった女の子を連れてきたからと、文句を言う男性はあまりいないという点です。実は、男湯に娘を連れて来る父親はあまりいません。正直に言うと、娘ではなく息子を連れて来ることですら面倒くさがりますからね。