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  • Q.
    韓国にもヌーディストビーチがありますか?
  • A.
    異性に対する好奇心が旺盛な10代の男性にとって天国な場所、ヌーディストビーチが韓国にもあるのか気になりますか。

    残念ながらまだ存在しません。

    しかし、あくまでも正式には存在しないという話であり、数人の知人同士で無人島にてヌードで泳ぎ、生活するということはできるでしょう。景色を誇るきれいな砂浜ではないでしょうが、島のひと隅に小さな砂浜がある場合は、ヌーディストビーチと言ってもよいでしょう。

    そこはどこなのでしょうか。残念ながら筆者はそのような自然主義者の知人がいないのです。

    しかし、10年ほど前からいくつかの自治体でヌーディストビーチを造成しようとする動きを見せたのは事実です。

    2009年には済州島がヌーディストビーチの開設を検討していましたが途中で取り消し、2005年には江原道高城郡に女性専用のヌーディストビーチを運営しようとしましたが住民の反対によって白紙化になったことがあります。

    2013年には江原道がヌーディストビーチの造成計画を立てることもしました。2014年に対象地を選定したあと、2016年までに外部の無断アクセスを制御する施設やのぞき見ることができないように木を植え、2017年に試験開場するという計画が発表されました。このようなスケジュール通りならば今年は江原道に1~2個のヌーディストビーチが造成されて試験運用に入るのですが、太陽の光が炎々とする真夏が近づいてきてもヌーディストビーチがオープンするというニュースは聞こえてきません。

    まだ韓国の情緒がヌーディストビーチを容認していないようです。

    江原道は、地域経済の発展のためにヌーディストビーチの造成を推進するという計画を立てましたが、ヌーディストビーチがどれほどの経済的効果をもたらすのかも未知数です。カナダのバンクーバーのレックビーチ、オーストラリアのバディビーチ、ギリシャのパラダイスビーチなど、名所として噂が立たなくとも米国や欧州、オーストラリアなどには既に1300か所のヌーディストビーチがあり、高いお金を出して韓国の江原道まで来る自然主義者が果たして何人いるのか、期待より心配が先立つということも事実です。

    中国も地域経済の活性化の取り組みでヌーディストビーチを開場したことがあるのですが、押し寄せる人が男性しかいなかったために失望した男性たちが背を向けてすぐに閉鎖されました。

    経済的に恩恵がない場合、住民や宗教団体の反発を押し切ってまで推進しなければならない理由はないでしょう。

    ヌーディストビーチとは別に、自然主義者たちのための施設があることはあります。

    代表的なところとしては全羅南道長興郡が造成したヒノキの森でしょう。穴蔵と木の寝台があるヒノキ森林浴村で、裸で森林浴を楽しむことができます。

    長興郡は最初に「ヌード森林浴村」と名前を付けたのですが、宗教人たちの反発で「Vividエコトピア」と名前を改めました。残念ながらまだヌード森林浴をきちんと楽しむことは困難です。オールヌードでヒノキ林から降り注ぐフィトンチッドを肌で呼吸すれば環境性疾患を治療するのに助けになるのでしょうが、いまだに風俗という巨大な山を越えられず、紙で作られた不織布のズボンとガウンを着用する必要があります。

    ただし土窟や穴蔵ではオールヌードも可能だといいます。他人に見えないところでは大丈夫だという話ですね。

    個人が運営するヌードペンション(上の写真)もあります。2003年以来「ヌードの会」を設けてきたキム某氏は湖などを転々とし、ついにヌードペンションを建てたといいます。

    ヌードペンションは、2009年にtvN『火星人ウイルス』に隠すべきところは全て隠した状態で公開されたことがあります。ペンションの主人キム某氏は500~600人程度の会員が個人、カップル、団体の集まりで月に1~2回程度会議を設けると紹介しました。

    彼は男女の会員たちが裸体で風に吹かれながら水泳やバドミントンを楽しんだり、室内でグループゲームもしながら過ごしたと明かしましたが、MCたちはスワッピングなど性的で乱れた行為が行われてはいないかを根気強く根掘り葉掘り尋ねました。

    このような懸念と好奇心が韓国でヌーディストビーチが活性化されない要因だという気がします。かなり前の話ですが、筆者もオーストリアのウィーンに行ってカルチャーショックを受けたことがあります。

    ひどい風邪にかかってホテルの部屋で過ごし、状態が良くなってから1冊の本持って近くの公園へ行きました。そこですっぽんぽんになって日光浴を楽しむ男女を見たのです。ヌードで日光浴を楽しむ人がいるという事実も予期できぬ出来事であったうえ、そのような行為が許されてしまう社会の雰囲気自体に驚きました。

    そうするうちに「淫乱さ」がヌードで日光浴を楽しむウィーンの市民ではなく、そんな珍しい光景をのぞき見ようとする私自分の心の中に宿っていることに気づきました。このような淫乱な考えを消さない限り、ヌーディストビーチが韓国で活性化されることは難しいように思われます。