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  • Q.
    ドラマ「秘密の森」は実際と違う点が多いですか?
  • A.
    『秘密の森~深い闇の向こうに~』(以下『秘密の森』)シーズン1の放送が終わってから約1か月後の2017年8月末、青瓦台(チョンワデ、大統領府)はSNSを通じて民政首席が勤務する事務室を公開しました。

    ドラマに出演した華やかなオフィスが本物だと誤解する人がいないか警戒したからでしょう。

    公開された青瓦台の首席事務室はドラマに登場したものよりはるかに小さく、机の上にネームプレートも、机の後ろに「青瓦台」という徽章もありません。大企業の役員事務室ぐらいでしょう。

    作中に出てくる民政首席事務室は大統領執務室より大きくて位置も違います。青瓦台本館2階に設定されていますが、青瓦台本館2階には大統領執務室のほかに儀典用の部屋がほとんどです。
    現在、青瓦台の首席秘書棟は建物が古く一部の首席室は天井が下がって安全等級Dを受けるほど古い状態なので作品と比べると異質感が感じられます。

    残念ながらドラマでは実際と違った点が多く見られます。
    1話から10話まではほぼ毎回、違う部分が見つかります。

    どうせフィクションだから少し間違っているとしても気にしなければ現実感が失われます。
    ドラマ『秘密の森』で実際と違う点がどこにあるのでしょうか?
    細かく説明するとネタバレになるのが明らかなので、これを紹介するのは難しいです。

    それでも1~2話くらいは関係ないでしょう。

    1話の実際と違う場面。裁判を終えた収容者たちが真っ昼間に多くの人が通う裁判所の前に歩いていきます。被害者の家族が石を持って走っていったり、囚人の妻が赤ちゃんを抱いたまま懐に抱かれる場面が出てきます。現実にはありえないことです。こんな事態を防止するために地下で囚人たちを護送車に乗せます。サンティングされていて誰が乗ったのか外から気付くこともできません。

    2話の実際と違う場面。拘置所に収監された被疑者が自殺すると、検事のファン・シモク(チョ・スンウ)がこれを確認するために向かいます。検事が移動するたびに通路に並びドアを守っていた看守が手動でドアを開けてくれます。現在はカードキーと暗証番号で扉を開くので、ちょっと時代錯誤的な場面です。被疑者の妻が夫の遺体を確認するために刑務所の中で走り回る場面も現実とは違う部分です。

    この他に検事の昇進、人事、CCTV録画保存期間、犯人逮捕過程、現場検証、検察と軍事裁判所との管轄問題、上級者に対する呼称、裁判過程、刑法上の用語使用など、

    数えると、かなり多いです。
    もちろん、実際と違うからといって、ドラマに致命的な傷を与えたわけではありません 面白さが半減したわけでもありません。

    しかし、法曹人の目にはコメディーのようにも感じられるようです。

    ある新聞社(マネートゥデイ)の法曹チームの記者たちはSNSで『秘密の森』「玉に瑕」探しをしたことがあります。

    大胆な人事がよく取り扱われました。
    「玉に瑕」を探す記者たちが前提に伝えたことを紹介したほうがいいです。
    前提は「ウェルメイドドラマ」です。

    ドラマが終わって人生の楽しみがなくなり物足りなさを感じるあまり、欠点を探し始めたかもしれないという話です。欠点を探すという言い訳をして、もう一度最初から最後まで見たいという本音が隠れていることもあります。