記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > 総合

リンジー代表の人生逆転、敏感肌の主婦が化粧品会社のCEOに

    肌は、女性の顔という言葉がある。それほど肌が美しいと外見も際立って見えるという話だ。

    しかし40代のある主婦にとって、肌は越えられない壁だった。あまりにも肌が薄く敏感で化粧水を一本買うにも成分を入念に確認し、皮膚科やエステにも数えきれないほど通った。だからといって、敏感で弱い肌は変わらなかった。そのため彼女は自ら自分だけの化粧品を作ってみようと決心し、今ではモデリングパック業界1位の化粧品会社のCEOになった。リンジー(Lindsay)のユ・ヒスク(49)代表がその主人公だ。

    ユ代表は、自分が化粧品会社を創業したきっかけは、普段の習慣が大きな助けとなったと言う。自分の弱い肌に合う化粧品を見つけるために細かく色々な化粧品を調べていたため、いつのまにか専門家水準になったというのだ。

    ユ代表がリンジー創業を決意した2009年、一番初めにしたことは市場調査だった。そして、既存の化粧品とは別の道を選ばなければならないという結論を下した。大多数の化粧品消費者が持っている保守的な性向のためだった。特に皮膚に直接的な影響を与えるスキンケア製品は既存のメジャーブランド製品以外の消費があまり行われていなかった。ユ代表は、これを看破して粉になっている製品を水に溶かして使用するモデリング・マスクパックでエステを先に攻略した。

    専門製品を選択して使用する所であるだけに製品力で市場を広げることが容易であるだけでなく、エステで製品を使用した消費者が結局はリンジー製品を別途探すだろうという予想のためだった。このようなユ代表の予想は的中した。エステでリンジーのモデリング・マスクパックを使用した人を介して口コミが広がり、有名化粧品カフェでは該当部門1位の製品に選定されたこともある。ユ代表が出したモデリング・マスクパックはゴムパックという名前でも呼ばれ、先頭走者として確実に定着した。

    その後、モデリング・マスクパック市場が大きくなり、ソーシャルサイトを介して中国産の低価格原料を使用した低価格の製品が多数流通した。先頭走者だっただけに、被害が出たりもしたが、製品の質だけは守らなければならないというユ代表の信念のおかげで、製品に入る原料品質は着実に守られた。2012年には自社工場を完工して、より安定的に製品を生産した。

    「実際に事業を進行してみると、資金のために岐路に置かれる瞬間もある。しかし、自分と同じような肌の悩みを持つ人のためのビジネスを始めたので、品質を放棄すれば意味がなくなると思った。私が作っては捨てたパックの粉だけでも5トンのトラックで3台になると思う。今でも一つの製品を出すために自分の顔に百回は塗る。毎回塗って消してまた塗るのが大変だが、こうしなければ私が安心して消費者に勧めることができない」

    現在、ユ代表は消費者の接近性を高めるために様々な形の商品開発に力を注いでいる。使い捨てのコップとスペチュルラが含まれたリンジーのモデリング・マスク・コップパックはドラックストアで人気製品になった。最近では中国人観光客1人が明洞のオリーブヤング本店で、該当の製品500個を購入したりもした。また、海外からの反応も続いていると明らかにしたユ代表は、香港、ベトナム、ロシア、日本、タイ、モンゴル、アメリカ、オーストラリア、カナダなどの世界各国からラブコールを受けて、サンプル製品を送った状態だと伝えた。

    ユ代表は、今年の目標について「中国マニングス、ワトソンズなどのグローバルドラッグストアブランドへの出店を控えている」とし「中国現地企業と手を取り合って、本格的に中国市場の攻略にも力を入れた」と述べた。続いて「スパークリング・モデリング・マスクパック、ブドウ糖マスクパックなどの新しいマスクパック製品も開発中だ」と新商品への期待を望んだ。

    また、創業を準備中の女性予備創業者たちにもアドバイスした。 ユ代表は「最近、女性創業に対する関心が高まっているが、成功のための最初の秘訣は、創業者自身とアイテムの間の親密度から探さなければならない」とし「また、市場調査を徹底して製品の品質維持について格別に気を使ってこそ、顧客の心を動かすことができる」と明らかにした。
  • 毎経ドットコム_チャン・ジュヨウン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-02-13 18:01:03