記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > FOCUS

ソルラル(旧正月)連休のカーナビアプリ戦争…KIMGISAが最も速かった

リアルタイム更新 vs 5分間隔 / 利用者急増…T-mapは成長が停滞 

    • < T-mapとKIMGISAの比較 >

    仁川に住んでいる会社員のチャ氏(38)はソルラル(旧正月)に故郷である釜山に向かう道で「T-map(Tマップ)」を利用した。仁川ではT-mapを起動して進んでいたが、平沢付近では道を教えてもらえず、駐車場を案内されたりと当惑した。以来、T-mapの指示に従って国道をあちこちと移動したが、T-mapを使用せずに運転した父と到着時間は似ていた。チャ氏は「道路事情や天候、休憩時間などの変数があるだろうが『KIMGISA(キムギサ)』のアプリを使う知人がもっと早く到着したので腹が立った」とし「どのナビゲーションアプリを信じればいいのか分からない」と訴えた。

    ソルラルの連休中、スマートフォンを利用して帰郷、Uターンした利用者に最も人気を集めたナビゲ​​ーションアプリは、KIMGISAだったことが分かった。まだ利用者の規模や使用率ではT-mapが高いものの、KIMGISAが連休のたびに大きく成長して急速に追撃している。

    25日、関連業界によると、T-mapはソルラル当日(19日)にユニークユーザー数(UV)164万人を記録した。ソルラル連休が始まった17日に141万人が利用した後、18日に128万人、20日に144万人が利用しており、21日には128万人がT-mapを利用した。一方、KIMGISAは17日に50万人、18日に48万人が利用したが、19​​日には66万人まで上がった。その後の20日には58万人、21日には48万人がKIMGISAを使用した。

    T-mapは1800万人がダウンロードしている、13年間サービス中の名実共に韓国最大のモバイルナビゲーションだ。しかし、成長率が停滞している間に、KIMGISAが毎年2倍の成長率を記録している。T-mapの増加率(2014年説145万人→2015年説164万人)よりKIMGISAの増加率(30万人→66万人)が高い。

    パク・ジョンファンKIMGISA代表は「KIMGISAが1年の間に利用者(会員数)が2倍増えたが、今回のソルラルの連休には普段の利用量の2倍に達した。他社のサービスを利用していたがKIMGISAに乗り換えたという利用者のフィードバックをよく受ける。アプリをダウンロードした後の利用率もKIMGISAがT-mapの2倍程になる」と述べた。

    名節(ソルラル・秋夕)の時にKIMGISAが脚光を浴びる理由はサービス方式の違いからだ。T-mapは全国に5万台規模で運営されているSK系列社のコールタクシーとレンタカー、トロリーカーなどで生成される交通情報に基づいて、5分単位で更新される。一方、KIMGISAは利用者間の交通情報をリアルタイムで反映しているのが特徴だ。特定の地域で道が混むと、すぐに経路を変えるため、KIMGISAがより速いということだ。

    T-mapは加入者のほとんどが、SKテレコムの移動通信加入者であり、40代50代の割合が高いのが特徴だ。他の移動通信事業者の利用者はお金を払ってアプリを購入する必要があるのが欠点だ。一方、KIMGISAは、特定の事業者に依存しておらず利用者の幅も20代から50代までと広い。ただし、KIMGISAは無料アプリであるため広告が多く、利用者の不満が多いことが欠点として挙げられる。

    また、T-mapは13年間のノウハウが反映された経路計算アルゴリズムにより正確で、利用者の環境(UI)とビッグデータに基づく目的地推薦機能などが相対的に優れている方だ。KIMGISAは独自に開発したハニカム構造のプログラムを使用しているため、利用者が多くなって精度がますます高まっている。専門家はT-mapとKIMGISAなどのモバイルナビゲーションが今後、カカオトークメッセンジャーのように「プラットフォーム」として成長する可能性が高く、競争がより激しくなるだろうと予測している。
  • 毎日経済 ソン・ジェグォン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-02-25 22:01:02