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工大と医大の人気逆転か…工学部の地位復活の兆し

    • < 工科大と医大の合格ラインの変化 >

    #1. 2002年の「大学修学能力試験(修能/スヌン)」でソウル所在の医大とソウル大学の電気・情報工学部を全部合格したパクさん(32才、仮名)は工大を選択した。 研究員になるという夢のためだった。しかし、パクさんは2008年に医学専門大学院に入学して、現在は専門医の道を歩いている。パクさんは「不確かな未来を前にして、専門職が生きる道だと考えた」と語った。

    #2. 2015学年度の修能でソウルに所在する有名歯科大とソウル大の工学部を全部合格したキム・ヒョミンさん(19)。歯科大を選択するだろうという周囲の人々の予想を破って、彼はソウル大のコンピュータ工学科を選択した。キムさんは「医大に進学すれば無条件に決まった道を行かなければならないということが気に入らなかった」とし、「工大を卒業すればはるかに多様な仕事をすることができるという考えで、コンピュータ工学科を選択した」と語った。

    2000年代以後は医大に押されていた工大の地位が、少しずつ生き返る兆しを見せている。医大・歯大・韓医大に進学して医者になるよりも、工大を卒業することが就職や創業などにいっそう有利だという判断からだ。1997年の「外換危機」以後、医大を選好する現象がますます強まって、「全国の医大の定員がみんな埋まった後にソウル大工学部を志願する」という冗談が広く知られたこととは全く異なる現象だ。

    毎日経済新聞が16日入手したソウル大の資料によれば、2015年度の入試で入学した工学部の新入生675人中の17%に該当する115人の学生が、他大学の医科・歯科・韓医大に重複合格しながら工学部を選択した。他大学との重複合格者のなかには、ソウル所在の有名医科大・歯科大も多数含まれていた。ソウル大でこのような調査を行ったのは今回が初めてだ。

    これは今年、医学・歯学の専門大学院から医予科に転換募集する人員が1195人ほどにも増えて、最上位圏の学生らのうちの多数が理工系大学の代わりに医大を選択するだろうという予想を勘案すれば、非常に異例の現象として解釈される。ソウル大もまた工学部の未登録者が多数出ると予想したが、今年は133人で、昨年(128人)よりも5人増えただけに終わった。 むしろソウル首都圏地域の医大に重複合格した学生らのうちの相当数がソウル大工学部を選択した。

    オ・ジョンフン鍾路学院ハヌル教育評価理事は、「5年前とは確かに異なる現象」だとしながら、「医大を選好する現象が少しずつ減って、工大を選ぶ優秀学生たちが多くなっているという傍証」だと語った。

    ソウル大のイ・コンウ工学部長は、「後に医者になってもその道が大変なだけでなく、全世界的に工学部を好む傾向が反映されたと見る」とし、「工学部は創業はもちろん研究員や金融界への入社など、多様な分野への就職にも有利になりつつ、医大選好現象が少しずつ消えている」と分析した。
  • 毎日経済_ウォン・ホソプ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-03-16 17:49:49