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ロンドンにはブラックキャブ、ソウルには「ベッキサ」でしょ

    「ソウルのタクシーサービスをロンドンのブラックキャブレベルに高めたかった」

    激しい競争が繰り広げられる韓国のアプリタクシー市場で「プレミアム」サービスを指向する「ベッキサ(Baekkisa)」のチェ・ソンファン代表(34)は、イギリスのロンドンビジネススクール(LBS)を卒業した海外組エリートだ。

    学生時代から何度も創業を試みていたチェ代表は「最初、オンラインキャッシュバックビジネスを準備していたが、ベンチャーキャピタルから否定的なフィードバックを受けた」と明らかにした。半年間準備したアイテムの代わりに選んだのはタクシーアプリだ。英国留学時代に親切で有名なロンドンの名物タクシー「ブラックキャブ」とマレーシアの「グラブタクシー」と呼ばれるモバイルタクシーアプリから「ベッキサ」のアイデアを得たという。英国のブラックキャブの運転手になるためには、タクシー大学を卒業して道や地名などを十分に理解しなければならない。それほどブラックキャブの運転手のプライドだけでなく、サービスの質も高い。

    チェ代表は「ソウルのタクシーの数は、ロンドンに比べて多いが、サービスレベルは、これに満たないことが残念だった」とし「タクシーサービスの質を高めるところに、新しいチャンスがあると判断した」と明らかにした。以後、昨年から韓国で「ブルーオーシャン」だったアプリタクシーサービスを準備してきた。一緒にベッキサを開発してきたチームメンバーも、米国カリフォルニア州工科大学などを卒業した錚々たる海外組人材だ。

    ベッキサは、実際にアプリタクシー業界のリーダーグループに属する。カカオタクシーより一日早い3月30日に正式サービスを開始した。3800万というカカオトークの加入者数を基盤にしたカカオタクシーに規模の面では押されてたが、徹底した高級化戦略で差別化を試みている。チェ代表は「ベッキサはカカオタクシーとウーバーブラックの間に位置する「プレミアムタクシーサービス」」と定義した。他のアプリのタクシーと同様に、コール費用はかからないが呼び出す前に、「妊婦に配慮」「静かな雰囲気」などの乗客が希望する配慮事項を選択することができる。搭乗するたびに1000ポイントが貯まり、3万ポイント以上集めると、1ポイント当たり1ウォン(3万ポイントの場合、3万ウォン)を現金で返還される。

    チェ代表は「ベッキサのターゲット層は、タクシーに乗ろうとする乗客ではない」とし「目的地まで安全で便利に、確実に行きたい乗客をより重要視している」と述べた。個人タクシーの運転手だけを会員として募集しているのも、単にタクシーの営業回転率を高めるだけが目指すところではないからだ。

    このような点から、毎月、タクシー運転手60人を対象にシェラトンウォーカーヒルホテルでサービス教育を無料で提供している。乗客の評価が4点以下の運転手には、コンサルティングを介してサービスの質を管理する。

    ベッキサのコアバリューは、移動に関連するすべての不快感を究極的に解決する「解決士」だ。

    14日には韓国観光ホテル業協会と正式なMOUを締結した。15日から22日まで、ベッキサの利用乗客に搭乗するたびに5000ポイントを支給するイベントを実施する。タクシーの運転手にはゲストを誘致して搭乗を完了した場合に、1件当たり3000ウォンずつ現金で支援する。

    他の企業とのMOUも着々と増やしている。現在提携中のウォーカーヒルホテルとプラザホテルは、社員がベッキサを利用する場合、毎回2000ポイントずつを支給する。加入時に提携認証コードを入力したり、既存の加入者はプロフィールに入力すればよい。
  • 毎日経済 チョ・ヒヨン記者/写真=キム・ジェフン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-14 17:38:27