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[FOCUS] 希望を失った子供たち「道の上の学校」で笑顔が戻る

    • < ロードスコラの学生と教師が旅行を通じて歴史の現場を学ぶ姿 >

    「通っていた学校には学ぶものがないと考えた。本で見た内容をそのまま覚えるのではなく、歴史の現場を旅しながらしっかりと学びたいと思った」

    道の上に彼女がいた。学校をやめたオ・セヨンさん(19)は、代案中学校と高等学校を経て、2013年2月に「ロードスコラ」に定着した。

    オさんが出会った新世界では、これ以上、試験のための勉強、競争のための勉強は必要なかった。旅行をしながら学ぶ「道の上の学校」ロードスコラに対する社会的関心が韓国で高まっている。

    韓国で公教育を拒否して代案学校を選択した学生の間で、国内外の旅行を準備して、本に書かれた歴史の現場を体験しながら「生きている知識」を習得することができる機会の場として評価されているのだ。

    ソウル永登浦区にあるロードスコラの教育課程は、主に人文学を中心に2年に渡って合計4学期で行われる。このうち1~3学期末に旅立つ異色カリキュラムに「道の上の学校」という愛称がついた。学期中の授業もひたすら学期末の旅行のための準備として組まれている。学生は、最後の4学期目に3回の旅行で得た知識の総まとめとして公演・展示・出版などの作品を作る。

    「旅する学校」だからと楽に遊ぶことのできる場所だと考えるなら誤算だ。ロードスコラの学業量は少なくない。教科書はないが、旅行しようとするところが決まったら、そこの歴史と地形、住んでいる人々に対して自ら学習しなければならない。

    もちろん、教師が生徒に強要する正解はない。教師は旅行の準備過程で案内人の役割をするだけだ。学生が「旅立つ星」、教師が「道案内星」と呼ばれるのも、まさにこのためだ。

    現在、ロードスコラには15~22歳の学生20人が在学中だ。「旅立つ星」と「道案内星」は、1学期中に多くの本を読んで、講義ごとにレビューを書く。歴史的な事件について「なぜ、このようなことが起きたのか」から「歴史の中のその出来事と現在の私には何の関係があるのか​​」という質問を投げかける。多数の質問に対する答えを見つけるために、学生は旅に出る。文集部で活動したオさんは、2013年の2学期末にはベトナムを、翌年3学期末にはイギリスを旅行した後、自分の思いを込めた冊子「オー!ベトナム」と「オー!イギリス」を作った。そのため、それぞれベトナムとイギリスの歴史と言語、芸術などをもれなく勉強して準備した。

    特にベトナム旅行で出会ったベトナム戦争の生存者の話は、歴史に対するオさんの視点を変えた。オさんは、「ロードスコラに来る前には、知るべき理由も分からないまま覚えなければならなかった歴史科目が、旅を通して興味深い話、知っておくべき話だと感じられた」と述べた。

    ロードスコラの旅行が終わった後、学生は就職、留学など、自分の進路を決めて、それぞれの道に旅立つ。旅行を介して、関心のある分野を発見し、もっと勉強をしたい大学に行く学生もいる。

    ロードスコラのキム・ヒョンア代表教師(49)は「学校を卒業する頃には、自分の興味を発見し、より勉強したいという学生が多い」とし「約100人の修了生のうち約30人が大検を受けて大学に進学した」と伝えた。

    ■ 用語説明

    ▷ ロードスコラ:「道」という意味を持つ英語ロードと「学校」という意味のラテン語スコラを合わせた言葉(RoadSchola)で、旅行を介して学習を実現する代案学校のことだ。
  • 毎日経済 ソ・テウク記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-17 16:53:06