記事一覧

ニュース

数字経済

テクノロジー

コラム

ビューティー

カルチャー

エンタメ

旅行

韓国Q&A

新造語辞典

もっと! コリア (Motto! KOREA)
コラム > FOCUS

中国広電総局、テレビ番組の規制案を通知…芸能韓流に危機

  • 浙江衛星テレビ(ZJSTV)が著作権を買って製作した中国版『ランニングマン』の『奔跑吧、兄弟』は4月にシーズン2放送を開始した後、ずっと5%近い視聴率を維持し、中国芸能プロの中で1位を走っている。似たような時期に初放送された江蘇衛星テレビの中国版『私たち結婚しました』の『我們相愛吧』も、アイドルスターのチェ・シウォンと中国トップモデルのリウ・ウェンを前面に立てて旋風的な人気を集めている。兵営体験リアリティプロ『チンチャサナイ』をリメイクした湖南衛星テレビ『真正男子汊』もマニア層を形成し、平均1%以上の視聴率を記録している。

    韓国原作をリメイクしたリアリティ芸能番組が中国のテレビを席巻しているが、今後はこのような「芸能韓流」が急速に萎縮する危機に置かれた。中国政府が芸能番組の規制に乗り出したためだ。表面的な規制の理由は、無分別にスターを前に出した芸能番組は現実性が不足しているというものだが、韓国産の芸能番組の輸入に歯止めをかけることに目的があると解釈される。

    中国共産党機関紙の人民日報によると、テレビやインターネットの監督機関である国家広播電映電視総局(広電総局)は最近、テレビの芸能番組の規制案を作成し、放送局などに通知した。通知文で広電総局はリアリティ芸能番組が、△社会主義の価値観を盛り込み、△過度に現実とかけ離れてはならず、△軽薄な風潮を助長してはならず、△中国の伝統文化を発現しなければならないと強調した。

    当局の規制方針で、韓国原作の芸能番組が最初に打撃を受ける見通しだ。今年の夏シーズンに中国で放映中のリアリティー番組は30編余りに達する。このうち韓国から著作権を買い取ってリメイクしたり、版権がないままに模倣した番組が10編あまりに達する。これまでには米国と欧州の番組を模倣したリアリティ番組が主流をなし、2013年に中国版『私は歌手だ』の『我是歌手』が大成功を収めた後、『アッパオディガ(パパ、どこ行くの?)』『ランニングマン』などの韓国原作のリメーク番組はヒットの保証小切手になった。

    当局が打ち出した「社会主義価値観」や「中国の伝統文化」の基準は解釈しだいであり、最終的に韓国産芸能がターゲットになるという見通しが出ている。中国は10年前、ドラマ『大長今』の後に韓国産ドラマの輸入が急増した時も規制に乗り出したことがある。
  • 毎日経済_北京=パク・マンウォン特派員 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-23 17:52:58