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ロッテ「シン前副会長の解任は日本のロッテの業績不振のせい」

◆ ロッテ「王子の乱」 ◆ 

  • ロッテグループは辛東主(シン・ドンジュ)前日本ロッテ副会長が示唆した、取締役交替のための株主総会の招集要求に対し拒否するという立場を明らかにした。シン前副会長が29日に韓国に帰国する前に日本経済新聞とのインタビューで、株主総会を招集して辛東彬(シン・ドンビン)会長など、日本のロッテホールディングスの取締役会を交替すると明らかにしたことに対する対応だ。

    これにより、株主総会を開いて票対決でシン・ドンビン会長など、日本のロッテホールディングスの取締役会を追い出そうとするシン・ドンジュ前日本ロッテ副会長の「2次クーデター」の試みは事実上、無為に終わる可能性が高いと思われる。

    ロッテグループは30日、資料を提示して「今後開催される日本のロッテホールディングスの臨時株主総会は、現在はロッテホールディングスの定款に規定のない名誉会長を新設し、辛格浩(シン・ギョクホ)ロッテグループ総括会長をロッテホールディングス名誉会長に推戴するためのもの」だと明らかにした。定款変更に加えて取締役の交替など、他の事案は株主総会の案件として挙げる計画がないことを遠まわしに公表したものだ。ロッテ側は、「具体的な株主総会の時期と案件は、日本のロッテホールディングス取締役会などで今後決定する事案」だと付け加えた。日本のロッテホールディングス取締役会は去る28日、事実上の全会一致でシン・ギョクホ総括会長の代表取締役職の解任件と名誉会長推戴件を通過させるほど、シン・ドンビン会長が掌握している。

    日本の商法上、ロッテホールディングスは非上場社なので理事会だけが株主総会の招集と案件を発議することができる。ロッテグループの関係者は、「現在としては佃孝之代表をはじめとするロッテホールディングス取締役会メンバー7人のうち、シン前副会長の立場を代弁して株主総会の招集と取締役の交替案を提案する取締役はいないように思える」と明らかにした。

    ロッテグループ側は、シン・ドンビン会長がすでに友好持分を含めてロッテホールディングスの株式50%を確保した状況で、ただちに臨時株主総会が開かれても、理事会で事前決議した案件に対する簡単な賛否投票のみ行われるだけで、これといった異変はないと見ている。

    これに先立ち、シン・ドンジュ前副会長は日経とのインタビューで、「早いうちに日本のロッテホールディングスの株主総会を招集し、(シン・ドンビン会長と佃代表など)理事の交替を提案するつもり」だと明らかにした。去る27日にシン・ギョクホ総括会長を前面に立て、シン・ドンビン会長を日本のロッテホールディングス代表取締役から解任しようとして無為に終わったが、株主総会でこれを再び貫徹するという立場を明らかにしたものだ。シン会長に再び反撃するという意思を公式に表明することにより、事実上「弟との戦争」を宣言したわけだ。

    シン前副会長はまた、「私は所有しているロッテホールディングスの株式は2%未満だが、父が代表の資産管理会社(光潤社)の株式33%と役職員の持分32%を合わせて(友好持分)総3分の2以上を確保している」と主張した。しかしロッテグループ側は、「シン・ドンビン会長が50%以上の友好持分を確保していなかったなら、28日の理事会決議は不可能だっただろう」とし、韓・日ロッテ経営権の確保に問題は無いと重ねて強調した。シン前副会長はまた、「自分が投資した会社が日本ロッテにこうむらせた損失を、シン・ドンビン会長と佃孝之日本ロッテホールディングス代表が父に歪曲して伝え、私が解任されたもの」だと主張した。これに対してロッテグループ側は、「シン・ドンジュ前副会長の解任は日本のロッテの業績不振のせい」だとし、「シン前元副会長のインタビュー内容は事実と異なる部分が多い」と反論した。
  • 毎日経済_キム・ジュヨン記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-07-30 17:47:20