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スマートスタディ代表、「ピンクフォン」で子どもの韓流を起こしたい

    △写真=スマートスタディのキム・ミンソク代表 / 1981年生まれ / 延世大化学工学科 / 2000年ネクソン事業開発チームプロジェクトマネージャー / 2007年NHNカジュアルゲームサービス企画パート長 / 2010年スマートスタディ代表(現)

    「昔、お母さんと兄弟が暮らしていました」

    スマートフォンの画面いっぱいにかわいい童話の映像と一緒に楽しい童謡が流れている。見やすく、一緒に歌えるように字幕も出る。一目で見ても幼い子どもを持つ親と子どもたちに人気がある理由が分かった。教育コンテンツ制作プロダクション「SMARTSTUDY(スマートスタディー)」が作ったスマートフォンアプリケーション「PINKFONG(ピンクフォン)」実行場面だ。キュートなアプリのボタンを押すと、有料または無料でさまざまな童話や童謡のうち、見たいものを見ることができる。

    今年、設立から6年目に入ったスマートスタディは、童謡だけでなく、ぬりえ、英語童話など、遊びと教育のコンテンツを作り、連日大ヒット中だ。アップル、グーグル、アマゾンのアプリストアで、教育・キッズカテゴリで売上1位を占めた。設立3年目から黒字を出し始め、昨年、売上76億ウォン、営業利益26億ウォン、今年100億ウォン以上の売上が予想されている。

    ピンクフォンは最近、中国シャオミのアプリストアからもラブコールを受けた。最近、中国出張に行ってきたスマートスタディのキム・ミンソク代表(34)は、「シャオミ側の担当者はすでに私たちをよく知っていた。特に自分の子どもが『ピンクフォン』をとても好きだと言いながら喜んで迎えてくれた」と嬉しい表情を隠せなかった。「中国では、特に英語版の童話映像が人気を得ている。子どもの英語教育の需要が増えてはいるものの、モバイルコンテンツのレベルは低い状況だ。私たちのコンテンツが乳児・児童系の韓流ブームを起こす絶好の機会と見ている」

    ネクソン、NHNゲームの開発者出身であるキム代表は、2008年に父の会社である三省(サムソン)出版社に入った。サムソン出版社の子会社の形でスマートスタディを設立した。現在の売上高はサムソン出版社とは比較できないようなものだが、営業利益はサムソン社をはるかに上回る。試行錯誤も多かった。初めてキム代表が構想した事業は、オンライン学習講座やモバイルインターネット塾の形態だった。それに合う技術開発に邁進したが、よく見てみると、技術に見合った需要が市場に形成されていなかった。

    「私たちが考えている事業と実際の市場の状況には違いがあった。技術の発展速度がいくら速くても、需要がなければ無用の長物になるという話だ。そこで、子どもの童話映像コンテンツに注目した。子どもバージョンの芸能企画事務所を作ってみようと思った」

    スマートスタディが現在のように急速に成長することができた秘訣についてキム代表は「ITと教育、両部門の融合」だと言う。教育コンテンツを企画する教育の専門家たちと、モバイル上に表現するIT専門家が共存し相乗効果を出したのだ。

    「組織内では相手の領域を学習する雰囲気が形成されている。教育人材はITの専門知識を、逆にIT開発者も教育の専門知識を学ぶ。いつでも自由に集まって議論して業務の境界を崩して団結している。持続するチームや役職もない」

    キム代表の挑戦は終わりがない。「無形のモバイルコンテンツにとどまらない。それに基づいて、物流システムを備えて直接関連付けられているさまざまな教育商品を販売、流通する、eコマースに成長する」という夢に期待が膨らむ。
  • 毎日経済 ソ・ウンネ記者/写真=リュ・ジュンヒ記者 | (C) mk.co.kr | 入力 2015-08-31 10:27:07